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2010年8月7日 コゲラの会都立水元公園夜間観察会

  • お祭り状態
    暑い夏です。水元公園は夜を迎え風が心地よくなりましたが、林の中は湿度が高かったです。残念ながら昨年に続いてのノコギリクワガタ観察にはいたりませんでしたが、クツワムシの大量発生を確認できました。東京23区内ですよ。

環境浄化植物

  • 2010/5/10
    環境浄化植物「サンパチェンス」を一人でも多くの人に知ってもらうため、ここではサンパチェンスのことをちょっとだけ詳しく紹介していこうと思います。

第二回エコツーリズム

  • Park2odaiba_019
    2010年3月28日に実施された第二回エコツーリズムミステリーツアー(浜離宮庭園とお台場第六台場)のカワウ探求ツアーです。

第一回エコツーリズムin水元公園

  • Img_8958
    水元公園で行われたタカエコ・橋本プロの自然観察会の写真集です。

2009 かつしかっ子探検隊

  • Takasagowoodstock2009_017
    2009/10/10 荒川河川敷自然公園、天高く馬肥ゆる秋、秋空の下、かつしかっ子探検隊(葛飾区環境部環境保全課主催)が開催されました。 講師は、タカエコ(福岡清治郎)とプロ自然案内人の橋本浩基さんです。 当日のプログラム ・植物たちの越冬戦略 - くっき虫を探してみよう -  コセンダングサ・アメリカセンダングサ・オオモナモミ等多数 ・秋の虫観察  コオロギ・バッタ類、カマキリ等 ・秋のギフト  六つの部屋のある箱にグループ毎に色々な自然の贈り物を詰め込みました。

2009年8月8日 コゲラの会都立水元公園夜間観察会

  • ウスバカミキリ
    コゲラの会に講師として招かれたタカエコ。午後三時よりクヌギの木にトラップを仕掛けます。果たして結果は?

スプリングエフェメラル

  • アズマイチゲ
                       

わたしにできること

  • 省エネ家電の導入
    身近な工夫から新エネルギーを使用した大きな提言まで、エコカルタも含めて収録してあります。ぜひ、今から実行してください。

東京23区秋の鳴く虫観察会

  • カネタタキ
    東京23区内でも十数種の鳴く虫を楽しむことができます。 聞きなしは、習うより慣れろで、場数を踏むしかありません。 生息環境、住み分けを知っていればこの半分はわかります。 頭上の樹木にいるマンション族、これはアオマツムシだけです。 腰から頭くらいの中層の住人、これらは、カンタンとカネタタキだけです。残りのほとんどが地面にいるジベタリアンです。 秋の夜長をお楽しみください。

タカエコ映像集

世界の最新AFPBB Newsを写真付で記載

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地球を救え!

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事業者の環境への取り組み

都会のナチュラリスト入門講座ー土手・街のバッタたち

  • スズムシ
    バッタ・コオロギ・カマキリinTokyo23区

タカエコの都会のナチュラリスト養成講座・野鳥編

  • オシドリ
    都会の身近な自然を通して、一人前のナチュラリストに養成します ホームページトップに戻る時は、左上部のhttp://takaeco1.cocolog-nifty.com/をクリックして下さい!

タカエコの都会のナチュラリスト養成講座・虫たちの越冬戦略編PART1

  • アケビコノハ
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タカエコの都会のナチュラリスト養成講座・街路樹編

  • ハナミズキ
    都会には、たくさんの街路樹があります。二酸化炭素の削減はもちろん、防火の延焼防止や交通事故を防ぐ誘導木として、また、騒音の緩和にも利用されています。何といっても私たちを楽しませてくれるリラクゼーション効果最高の贈り物です。 ホームページトップに戻る時は、左上部のhttp://takaeco1.cocolog-nifty.com/をクリックして下さい!

タカエコの都会のナチュラリスト養成講座・食い物編

  • アユ
    さあ、春間近です。春になると都会でも食べれる野草が採れます。ちょつと足を伸ばせば更に、おいしく食べましょう。食べれるものは何でも扱います。 ホームページトップに戻る時は、左上部のhttp://takaeco1.cocolog-nifty.com/をクリックして下さい!

タカエコの都会のナチュラリスト養成講座 むしたちの越冬戦略 PART2

  • クロナガオサムシ
    タカエコの都会のナチュラリスト養成講座 むしたちの越冬戦略 PART1には、本来51枚の写真が掲載してありましたが、サーバーとの相性が悪く、全部反映されませんので、こちらに半分移しました。 サムネイルの写真の上をクリックするとそのむしにいけます。 ホームページトップに戻る時は、左上部のhttp://takaeco1.cocolog-nifty.com/をクリックして下さい!

タカエコのナチュラリスト講座ー知ってて欲しい帰化動物たち

  • ワカケホンセンインコ
    多くの移入種が、帰化動物となって生態系に脅威を与えている現状を理解しましょう。 タカエコトッブページへは、左上アドレスをクリック!

都会のナチュラリスト入門講座ー都会のセミ事情

  • 羽化殻
    都会(東京23区)のセミは6種類 何がいるのかな? 2008年近況 5月の低温・多雨を受けて、アブラゼミ・ミンミンゼミが数を減らしています。湿地の好きなニイニイゼミは逆に数を増やしています。 ツクツクボウシも例年より一週間程、早く出ています。 出前講座の受付は、以下まで! takaeco1@w5.dion.ne.jp 2008年度は満杯でお受けできません。来年の予約は承ります。

動物たちの事件簿・生態系編

  • ハリネズミ
    生態系のピラミッド 底辺が狂ったり、最上部がいなくなったりで崩壊の危機。 見て、実証してください。 報告は、以下へ。 takaeco1@mcn.ne.jp

生物たちの事件簿

  • ツマグロヒョウモン
    人為的な行為によって、各地で様々な事件が勃発。

エコカルタ

  • グリーンコンシューマー
    WG 使使 WG

世界一不思議な場所・東京都上野不忍池

  • キンクロハジロの一団
     世界一不思議な場所、それは、東京都台東区上野の不忍池。 人々が、冬に渡来した冬鳥の鴨やユリカモメに餌付けをして、すっかり彼らは、警戒心を無くし、人間に媚びることで生活しています。 関連ページ http://takaeco1.cocolog-nifty.com/blog/2007/04/post_76bc.html

屋上緑化 -『ストップ! ヒートアイランド」

  • ガイアの夜明けより
    この100年で東京の平均気温は3.0℃上昇した。

サンゴ白化現象

  • ブダイとサンゴの関係
    サンゴ白化現象(はっかげんしょう)とは

首都圏近郊桜の名所

  • 千鳥ヶ淵
    東京近郊の桜の名所 サムネイルをクリックして下さい ホームページトップに戻る時は、左上部のhttp://takaeco1.cocolog-nifty.com/をクリックして下さい!

環境先進国

  • Pasta
    欧州を中心とする環境先進国のお話

ごみ問題

  • 携帯電話のリサイクル
    富士山がなぜ「世界遺産」の指定をうけられないのか? それは、「ごみ」が原因なのです。

ごみ問題

柴又小学校総合学習の時間

2007年 かつしかっ子探検隊

  • ムラサキツバメ
    葛飾区環境部の企画で区内の小学校のエコクラブをサポートするのが「かつしかっ子探検隊」。色々な企画でその道の専門家を招いて、隊員をサポートします。

街並みウォッチング

  • 街並みウォッチング終了
    知らない町を五感を使ってそぞろ歩き。

  • 森の木と牡蠣の養殖の関係
    地球上に存在する水の量約14億キロ立米のうち、海水が96.5%、淡水は2.5%で、陸地表面にある水(表面水)は10万キロ立米で、全水量の10,000分の1以下。

2007年 中央区環境講座

  • 2008年7月3日の講座1
    2007年8月18日の講座風景

葛飾区・自然環境レポーター・50の生物指標

  • ヒヨドリ
    2008年 葛飾区自然・環境レポーター研修 講師 タカエコ 環境カウンセラー 福岡清治郎 2008年9月1日 19:00 葛飾区ウィメンズパル二階視聴覚教室 ・50の指標生物 ・動物たちの事件簿 ・わたしのできること 2時間 http://www.city.katsushika.lg.jp/kurashi/141/014163.html

地球崩壊 - 人類への警鐘 -

  • UCLA サットン教授の講義
    2008年2月6日よりタカエコの小説が始まりました。不定期更新ですが、ご購読お待ちしています。

Google Earthの学習利用・講座利用の考察

  • フードマイレージ
    Google Earthの小中学校の総合的な学習の時間、多岐にわたる授業への活用、市民講座・環境講座への利用など、活用方法を考察していきます。新しい展開と手法なので、概略を紹介しますが、データが蓄積され次第、詳しい記述を書き足していきます。

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渚ものがたり

2007年1月16日 (火)

真珠養殖で海に異変

英虞湾で藻場の発育状態を調べる研究員ら(三重県志摩市で)=高橋美帆撮影

 三重県の志摩半島・英虞(あご)湾。東京・山手線の内側のほぼ4割の面積に当たる27平方キロ・メートルという広さだ。深く入り組んだ湾内は、海面が湖のように静かで、森から流れ込む滋養をじっくりとためこんでいる。

 この海の恵みが、御木本幸吉が1890年代末、アコヤ貝を使って本格的な真珠養殖を始めて以来、真珠生産の伝統を紡いできた。

 「海に異変が起きている」。三重県志摩市の若手養殖業者原条誠也さん(46)は、穏やかな海を見てそう話す。

 英虞湾は、真珠を取り出した後のアコヤ貝の肉が捨てられることなどで、窒素やリンなどの栄養素が過剰に蓄積(富栄養化)し、海底にはヘドロがたまるようになった。海岸線がコンクリートで固められ、水を浄化する働きを持つ干潟は半世紀で約7割が消えた。

 アコヤ貝は1992年から、強い毒性を持つプランクトンの赤潮に襲われるようになり、96年からは原因不明の感染症が追い打ちをかけている。微生物の活動が異常に高まるために酸素が欠乏する「貧酸素水塊」も、毎年のように起きている。

 原条さんは「環境の悪化は私たち養殖業者が薄々感じていたこと。気付かないふりをして養殖を続けてきたツケだ」と言う。

 80年代半ばごろには年間約18トンに及んだ三重県の真珠生産量は、ここ数年7トン前後に低迷する。

 「息子の世代に養殖ができる海を引き継ぎたい」。原条さんは、海の再生を目指すことを決意し、仲間の養殖業者と、2000年に湾内に実験用の干潟を造成した。300万円の費用は県の補助金に加え、仲間らと50万円を出してまかなった。テニスコート半分ほどの干潟だったが、カニやエビ、二枚貝などの生物が住みついた。

 干潟造成に続き、アマモなどの海草が群生する藻場作りに取り組んだ。干潟とその沖合の浅瀬に生えたアマモは、光合成でできた酸素を魚や貝などに与える。その茂みは魚の産卵場や稚魚が外敵から身を隠す場になる。

 原条さんらが始めた取り組みは2003年、研究機関や行政、民間企業を巻き込み、干潟や藻場がどれぐらい英虞湾の水質浄化に貢献するかを調べる大型プロジェクトに発展した。文部科学省や県などが、来年までの5年間で25億円の資金を投入する。

 プロジェクトの一つとして、04~05年に学校のグラウンドほどの広さの人工干潟が造成された。コアマモが一面に生え、その自然浄化作用が検証されている。

 英虞湾に流れ込む生活排水の実態、真珠養殖が海に与えている影響なども研究される。研究総括の加藤忠哉・三重大名誉教授(68)は「現在のような養殖を続けていけば、10年後には環境の悪化などのために養殖が立ち行かなくなる恐れがある」と話す。大型プロジェクトには、養殖が続けられる海を次世代に残すための改善点を示す“処方せん”が求められている。

 “処方せん”を実現するための組織として、志摩市は今年度中に自然再生協議会を設立する計画だ。協議会には地元の自然保護団体や漁業関係者、自治体、研究者らに参加を呼びかけ、産官学一体となった「英虞湾再生」に踏み出す。

 「これまで環境のことを顧みずに養殖ができたのは、英虞湾の自然の豊かさに甘えていたから」と原条さんは言う。

 養殖による過剰な負担が海の環境の激変を招いた。限りある海の恵みの貴重さに気付いた人たちが、海との共生に向けて歩みはじめている。(科学部 三井誠)

(2006年7月8日  読売新聞)

2007年1月14日 (日)

ウミガメ保護に黄信号

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観光客が見守る中、未明の大浜海岸で産卵するアカウミガメ(4日、北村重明撮影
「ウミガメはまだだね」

 徳島県美波(みなみ)町(旧日和佐(ひわさ)町)ではこの夏、こんな会話があいさつ代わりによく交わされた。町の大浜海岸にある砂浜は、全国でも有数のアカウミガメの産卵地。太平洋を回遊したウミガメは例年5、6月に上陸し始めるが、今年は7月4日になってようやく姿を見せた。

 「とりあえずホッとした。でも、何かがおかしい」。ウミガメを半世紀以上見守ってきた近藤康男さん(78)は一抹の不安をぬぐえない。上陸するウミガメの減少傾向に歯止めがかからないからだ。

 ピークの1968年には308頭が上陸したが、90年代から減り始め、2004年には台風の影響も受け10頭にまで落ち込んだ。昨年は回復したものの42頭に過ぎなかった。

 町のシンボルになった希少なウミガメの上陸、産卵には保護策が取られている。毎年5月20日から産卵が終わるまで浜は夜間立ち入り禁止となり、保護監視員が1時間ごとに見回る。体に触れないように注意して穴掘りを手伝うこともある。「ウミガメの助産師だよ」と保護監視員の松原公靖さん(69)は言う。

 ウミガメ保護が始まったのは、近藤さんと日和佐中学校の生徒らが始めた研究がきっかけだった。

 近藤さんが新人理科教諭として同校に赴任した翌年の1950年6月、学校近くの大浜海岸。産卵で上陸したウミガメが、食用に肉を取られ、甲羅や脚の残骸(ざんがい)となって砂浜に埋められていた。「ウミガメをもっと知り、身近な存在として受け止められれば、こんなことは起こらないはずだ」と、生徒らと観察記録を取り始めた。

 初めての産卵観察。ウミガメは夜、周りをうかがうようにしてゆっくりと砂浜に上がり、後ろ脚をスコップのように使って深さ50センチ前後の穴を掘る。そこにピンポン玉大の卵を100個ほど産み付けた。かすかな星明かりの下、時折体を震わせ懸命に卵を産む姿は、神々しいばかりで、目が離せなかった。2時間があっという間だった。

 神秘的なウミガメの生態の一端でも知りたいと、近藤さんらは孵化(ふか)場と飼育施設を作って、人工孵化と飼育に挑戦して、いずれも成功した。

 この取り組みは当時、ウミガメ研究の先駆けとなった。「中学生がウミガメを育てている」と評判を呼び、地元の関心も高まった。飼育などは57年から旧日和佐町に引き継がれ、浜の産卵は観光の目玉になった。町のうみがめ博物館「カレッタ」が建てられ、そこの水槽では数種類のウミガメが飼育されている。近藤さんの教え子らが最初に育てた「56歳」のウミガメが、今も元気に泳いでいる。

 ウミガメ保護対策は、近藤さんが心配する上陸数の減少傾向という事実を前に再考を迫られている。

 ウミガメの上陸数は、屋久島(鹿児島県)や宮崎では回復傾向が見られるが、徳島のほかに静岡、愛知の浜ではもとに戻らない厳しい状況だ。減少の原因として、防波堤の建設による砂浜の環境悪化、定置網漁による混獲、ビニール袋の誤飲が指摘されているが、決定的な原因は不明だ。

 カレッタ館長の豊崎浩司さん(45)は「原因が少しでもわかれば対策の取りようもあるのだが……」と言う。

 全国のウミガメ保護団体が加盟する「日本ウミガメ協議会」理事でもある近藤さんは、各地の保護仲間らと情報を交換し、研究者の研究成果を収集するなどして、減少原因の究明と対策の手がかりを探っている。

 ウミガメが生息し繁殖できる自然は、人にも居心地がいいはずだ。「私たち人間が、海と浜の環境を悪化させている。だからウミガメが戻ってくれるような自然を取り戻すことは、私たちの責任」。近藤さんは自分に言い聞かせるように語った。(科学部 杉森純)

(2006年7月7日  読売新聞)

2007年1月12日 (金)

専門知識生かし自然教室

大島に体験学習に訪れた子どもたちに、磯の生物などを教える青野哲大さん(左、宮城県気仙沼市で)=岩波友紀撮影

 「海の生き物のことを多くの人に伝えたい。そんな夢を持って大島に来た」。宮城県気仙沼市の大島で自然教育に携わる青野哲大(てつひろ)さん(31)は、観光客や修学旅行生を前にそう切り出す。

 大島は気仙沼の港から船で25分ほど。リアス式海岸の入り組んだ湾に浮かぶため、波が静かで磯の観察に適し海水浴場としても有名だ。青野さんの舞台はその磯。潮が引くとハゼやヒトデ、イソギンチャクが現れ、カニが逃げまどう。「30分もいると、磯の生き物で小さな水槽がいっぱいになる」と青野さんは話す。

 青野さんが自然教育に関心を持つようになったきっかけは、北海道大4年でプランクトンを研究していた時にさかのぼる。

 研究の現場では、最先端の新しい研究成果が求められる。そうした成果をもとに、漁業が自然環境に悪影響を与える可能性があることを漁業者に伝えようとした。しかし、「学者が偉そうなことを言って」と反発を受けた。そんな経験を重ねるうち、「今ある知識を一般の人にいかに伝えていくのかも大切ではないか」と考えるようになった。

 大学院の博士課程を終え、一度は印刷会社のウェブデザイナーとして働いていたが、自然教育への思いは断ち切れなかった。「専門的な立場から自然教育をできる人材を大島の観光協会が探している」と聞きつけると、2003年、大島に渡った。大島観光協会から大島海洋環境アドバイザーの委嘱を受けて、「磯の観察会」や市内の小学校での“授業”で海の魅力を伝えている。

 小学5年生の“授業”ではサンマの塗り絵をしてもらう。ほぼ8割が真っ青や真っ黒に塗りつぶし、濃紺の背中と銀色の腹という2色に塗り分ける正解は少ない。青野さんは「背中の濃紺は海鳥に食べられないように海の色にあわせ、腹は下から狙っているサメなどに影を見えにくくするよう銀色に輝かせている」と謎解きをする。

 「いつも見ていたのにわからなくて悔しい。これからはちゃんと観察したい」という生徒の意気込みが一番の励みになる。

 島に来て1年ほどは、宿泊施設で泊まり込みのアルバイトをしながら、自然教育の手法を模索していた。最近、語るメニューも増え、軌道に乗ってきた。この夏休みには、修学旅行生を送り込んでくれそうな東京都内の小中学校の教師らを招き、観察会に生徒役として参加してもらう。教師らから感想と課題点を聞き、観察会を改善したいという。

 今は月2万円で民家を借り、一人で島で暮らす。「おすそ分けをいただくなど、生活費は驚くほどかからない」と青野さんは笑う。

 研究室を飛び出し、専門知識を活用して、肩ひじを張らず自然教育の現場で活躍する若い研究者が、目立ってきている。

 筑波大大学院修士課程で海洋生物学を学んだ太斎(だざい)彰浩さん(36)は、2000年から宮城県南三陸町の町自然環境活用センターで働く。高校生向けの3泊4日の臨海講座では、研究者ならではのメニューが並ぶ。魚を解剖して生息場所によってエサが違うことを目で確かめ、電子顕微鏡でプランクトンを観察する――。

 沖縄県では、琉球大で海洋環境学の博士号を取得した藤田喜久さん(33)らが昨年、NPO法人「海の自然史研究所」を設立。「急速に海の環境が悪化し、存在を知られぬまま姿を消す生物も出てくるかもしれない」という危機感を抱いたからだ。

 子供たちが渚(なぎさ)で自然に親しむ機会は減ってきている。広がる海と人との距離を、専門的な知識や切り口を“武器”にした若者たちが、埋めようとしている。(科学部 三井誠)

(2006年7月6日  読売新聞)

2007年1月11日 (木)

鳴き砂保全 地域ぐるみ

鳴き砂を守る誇りは子供も感じている(琴引浜で)=追野浩一郎撮影

 日本海に突き出た丹後半島の西岸。京都府京丹後市の琴引浜は国内最大級の「鳴き砂」で知られる。1800メートル続く浜を歩くと、鳥の鳴き声とも琴の音とも聞こえるような音がする。

 「根上りの 松に五色の 糸かけ津 琴引き遊ぶ 三津の浦浜」。戦国武将の細川幽斎が詠んだように、多くの歌人、俳人が称賛した景勝地だ。

 砂が鳴く――。その秘密は砂に含まれる石英にある。表面が滑らかで汚れのない石英同士は密着しやすく、くっつくと離れにくい。このため、大きな力が加わって一気に動く時に音が出る。

 琴引浜の砂は冬、荒波で沖に運ばれ、春、戻される。海という巨大洗濯機で洗われ、理想的な「鳴き砂」となる。

 この浜の重要性にいち早く気づいたのは、京都府宇治市に住む同志社大学名誉教授の三輪茂雄さん(78)(粉体工学)だった。

 「ブワッ、ブワッと愉快な音がして、思わず踊り出してしまった」。三輪さんは40年前に初めての鳴き砂体験の高揚感が忘れられない。鳴き砂に魅せられ、全国を調査したが、これほど規模が大きく、状態がよい浜はほかになかった。

 しかも、鳴き砂は、潮の流れが変わったり海水が汚れたりすると、とたんに音がくぐもったり、鳴かなくなったりする。「海の“健康”を知る絶好の指標」と三輪さんはいう。

 自然の“芸術”鳴き砂の素晴らしさを説いたが、砂が鳴くのは「当たり前」と思う地元の人にはなかなか伝わらず、むなしくなったこともあった。しかし、1980年代半ば、琴引浜の隣接地にホテルなどのリゾート計画が持ち上がると、三輪さんの言葉に耳を傾ける人が増えてきた。

 「琴引浜は子供の遊び場でもある。先祖から受け継いだ宝物を子供や孫に残すのが私たちの責任」と、松尾庸介さん(71)らは87年、「琴引浜の鳴り砂を守る会」を作った。浜のある掛津地区の62戸はすべてが会員となり、一致団結して計画を中止に追い込んだ。

 リゾート開発から守りきった浜に思わぬ危機が訪れた。97年のタンカー「ナホトカ号」座礁事故。流出した重油が大量に漂着し砂に混じった。掛津地区長だった宇野貞夫さん(71)らは「美しい砂浜は戻らないかもしれない」と落胆した。

 しかし、鳴き砂の保全活動で知り合った、新潟市の角海(かくみ)浜の仲間らが駆け付けた。延べ1万3000人のボランティアがふるいを使い、3か月かけて重油を取り払った。

 網野町(現京丹後市)も2001年に「美しいふるさとづくり条例」を制定し、浜を全国初の禁煙ビーチにするなど守る会の活動を後押しした。

 守る会は、鳴き砂の魅力を子供や孫らに語り継ぐとともに、松の植林や浜の清掃、たばこや花火、たき火の禁止の呼びかけなど、地道な活動を続けている。海水浴シーズンには浜に「海の家」を作らないという自主ルールも定めた。今は、今後の開発から守るために鳥取砂丘などのように国の天然記念物にすることが大きな目標だ。

 鳴き砂はブラジル、オーストラリア、中国などにもあるが、その重要性は理解されていない。琴引浜で生み、育てた「鳴き砂保全」。守る会の会員らは、鳴き砂保全の世界ネットワーク作りの夢を描いている。(科学部 杉森純)

(2006年7月5日  読売新聞)

2007年1月10日 (水)

島脅かす観光船の大波

観光船から被害を受けたマングローブを見つめる藤崎さん(沖縄県西表島)

 亜熱帯の濃い緑の合間を、湿った風が吹き抜ける。沖縄県西表島の南東部を流れる仲間川。河口の船着き場から、40人乗りの観光船はゆっくりさかのぼり始めた。両岸の渚(なぎさ)には300ヘクタールに及ぶ国内最大級のマングローブ林。2台の大型船外機が巻き起こす大波が、その根元を洗った。

 「この波がくせ者なんですよ」。地元の観光会社「東部交通」で観光船の運航管理を担当する藤崎雅夫さん(52)が、「オヒルギ」の倒木を見て言った。

 マングローブは、満潮になると海水が満ちてくるところに生えている常緑樹の総称。オヒルギは流域で見られる6種のマングローブの一つだ。近くでは別のマングローブ「マヤプシキ」が倒れ、無残な姿をさらす。

 倒木は川幅が広く、観光船が最もスピードを出すあたりで目立つ。船の波が根元の泥を押し流した結果と考えられている。

 藤崎さんが島に暮らして6年。経営していた神戸市の不動産会社をたたみ、求人案内で知った東部交通に就職したのは、沖縄のゆったりした“島時間”にあこがれたからだった。

 不動産業の時代は、昼は分刻みのスケジュールに追われ、夜は同業者や得意先と飲み歩いた。妻とも疎遠になり、結局、離婚。自分のリズムで生きたい――。そんな思いで飛び込んだ島暮らしだったが、現実は“楽園”とは程遠かった。

 石垣島から高速船で来る観光客の大半は日帰りのツアー客。中流部までさかのぼり、巨大な板状の根を広げる「サキシマスオウノキ」を見学してもどるのが、ツアーの目玉だ。

 1980年代以降、利用客は増え続け、島に来た当時は、その10年前の2倍に当たる年間20万人に迫っていた。大勢の客をさばくため、観光船は往復13キロを45分で航行していた。

 観光船同士が接触事故を起こしたり、カヌーに乗った人が観光船に波しぶきを浴びせられたり……。干潮でも運航するため、船着き場には、川底に当たり変形した鋼鉄のスクリューが山積みとなった。歯止めのないスピード競争は「ルールのない競艇」とまで言われた。

 藤崎さんが中心になって、観光船やカヌーの観光ツアーを手がける同業4社で協議を続け、2年前、ようやく速度の制限や干潮時の運航自粛を盛り込んだ協定がまとまった。

 船底が平らな波の立ちにくい60人乗り大型船の導入を進め、最近では同じコースを70分で往復するようにした。船の航行回数を減らし、波の発生を抑えた。

 昨年は干潟に下りて生き物を観察する2時間半のツアーも始まった。だが、時間にゆとりがあっても費用は通常の2倍以上とあって、申し込みはまだ少ない。

 観光船の昨年度の利用者は25万人に達し、その大半が日帰りの駆け足観光という実態に変わりはない。船の大型化でいつまで対応できるかも不透明だ。

 「マングローブは観光業者だけのものじゃない。入域制限も含め、思い切った保全策が必要ではないか」。6月上旬。島内で開かれた観光船の運航ルールに関する協議の場で、住民側から厳しい注文がついた。藤崎さんも協定は「発展途上」と認めている。

 仕事を終えた後、藤崎さんは時折、遊漁船で仲間と沖合に出る。南十字星を眺め、釣り糸を垂れる。そこには本物の“島時間”が流れる。年収は以前の4分の1に減ったが後悔はない。「目先の利益にとらわれて、自然を壊したら元も子もないということに、みんなが気づき始めた。現状を一歩一歩、変えていきたい」(科学部 佐藤淳、写真も)

 渚は人が水と親しく触れ合う回廊だ。渚をはぐくみ、守り、再生しようとする人たちの姿を報告する。

(2006年7月4日  読売新聞)

 

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都立水元公園 2010年5月3日

  • ベニシジミ
    気温28℃久々のいい天気です。ツマキチョウを観察しに行きました。

都立水元公園 2009/8/15

  • 20090815_291
    今回は写真のみです。お楽しみください。

都立水元公園 2009/7/14

  • 講師紹介3
    2009年7月20日 立正佼成会葛飾支部壮年部主催の自然観察会をタカエコと大野文恵さん(小説家・野草研究家)と事前調査した一部です。

都立水元公園 2009/4/4 桜

  • 都立水元公園 2009/4/4 桜3
    2009年4月4日の都立水元公園です。

都立水元公園 2008/12/01

  • ムクロジ
    比較的暖かな日で、風も無く観察しやすかったです。

都立水元公園 2008/9/11

  • 蓮田
    曇天で後に降られました、気候としては涼しくてすごしやすかったです。いよいよアオマツムシが昼間鳴きだしました。

都立水元公園 2008/8/12

  • コサギプレート
    2008/8/12の水元NOW

都立水元公園2008/7/16

  • チョウトンボ
    2008/7/16の水元公園です。

☆地球のふところで生命に出逢う

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日野市楽しい環境講座2008第3講座

  • Img_0129
    今年で3回目のお招きです。より充実した内容で現状の地球環境問題をビジュアルで紹介し、エコ仲間を増やせる講座にできたと思います。  2008/7/27 講座概要(スケジュール) http://www41.tok2.com/home/takaeco100/hino.html 当日レジュメ http://www41.tok2.com/home/takaeco100/hino1.html 日野市ホームページ http://www.city.hino.lg.jp/index.cfm/1,html 日野市環境講座 日野市たのしい環境学習講座 http://www.city.hino.lg.jp/index.cfm/1,45622,170,1608,html

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