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2010年8月7日 コゲラの会都立水元公園夜間観察会

  • お祭り状態
    暑い夏です。水元公園は夜を迎え風が心地よくなりましたが、林の中は湿度が高かったです。残念ながら昨年に続いてのノコギリクワガタ観察にはいたりませんでしたが、クツワムシの大量発生を確認できました。東京23区内ですよ。

環境浄化植物

  • 2010/5/10
    環境浄化植物「サンパチェンス」を一人でも多くの人に知ってもらうため、ここではサンパチェンスのことをちょっとだけ詳しく紹介していこうと思います。

第二回エコツーリズム

  • Park2odaiba_019
    2010年3月28日に実施された第二回エコツーリズムミステリーツアー(浜離宮庭園とお台場第六台場)のカワウ探求ツアーです。

第一回エコツーリズムin水元公園

  • Img_8958
    水元公園で行われたタカエコ・橋本プロの自然観察会の写真集です。

2009 かつしかっ子探検隊

  • Takasagowoodstock2009_017
    2009/10/10 荒川河川敷自然公園、天高く馬肥ゆる秋、秋空の下、かつしかっ子探検隊(葛飾区環境部環境保全課主催)が開催されました。 講師は、タカエコ(福岡清治郎)とプロ自然案内人の橋本浩基さんです。 当日のプログラム ・植物たちの越冬戦略 - くっき虫を探してみよう -  コセンダングサ・アメリカセンダングサ・オオモナモミ等多数 ・秋の虫観察  コオロギ・バッタ類、カマキリ等 ・秋のギフト  六つの部屋のある箱にグループ毎に色々な自然の贈り物を詰め込みました。

2009年8月8日 コゲラの会都立水元公園夜間観察会

  • ウスバカミキリ
    コゲラの会に講師として招かれたタカエコ。午後三時よりクヌギの木にトラップを仕掛けます。果たして結果は?

スプリングエフェメラル

  • アズマイチゲ
                       

わたしにできること

  • 省エネ家電の導入
    身近な工夫から新エネルギーを使用した大きな提言まで、エコカルタも含めて収録してあります。ぜひ、今から実行してください。

東京23区秋の鳴く虫観察会

  • カネタタキ
    東京23区内でも十数種の鳴く虫を楽しむことができます。 聞きなしは、習うより慣れろで、場数を踏むしかありません。 生息環境、住み分けを知っていればこの半分はわかります。 頭上の樹木にいるマンション族、これはアオマツムシだけです。 腰から頭くらいの中層の住人、これらは、カンタンとカネタタキだけです。残りのほとんどが地面にいるジベタリアンです。 秋の夜長をお楽しみください。

タカエコ映像集

世界の最新AFPBB Newsを写真付で記載

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地球を救え!

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事業者の環境への取り組み

都会のナチュラリスト入門講座ー土手・街のバッタたち

  • スズムシ
    バッタ・コオロギ・カマキリinTokyo23区

タカエコの都会のナチュラリスト養成講座・野鳥編

  • オシドリ
    都会の身近な自然を通して、一人前のナチュラリストに養成します ホームページトップに戻る時は、左上部のhttp://takaeco1.cocolog-nifty.com/をクリックして下さい!

タカエコの都会のナチュラリスト養成講座・虫たちの越冬戦略編PART1

  • アケビコノハ
    キチョウ 「凍て蝶」と寒々しい名前でよばれているのが「キチョウ」です。成虫越冬です。 ホームページトップに戻る時は、左上部のhttp://takaeco1.cocolog-nifty.com/をクリックして下さい!

タカエコの都会のナチュラリスト養成講座・街路樹編

  • ハナミズキ
    都会には、たくさんの街路樹があります。二酸化炭素の削減はもちろん、防火の延焼防止や交通事故を防ぐ誘導木として、また、騒音の緩和にも利用されています。何といっても私たちを楽しませてくれるリラクゼーション効果最高の贈り物です。 ホームページトップに戻る時は、左上部のhttp://takaeco1.cocolog-nifty.com/をクリックして下さい!

タカエコの都会のナチュラリスト養成講座・食い物編

  • アユ
    さあ、春間近です。春になると都会でも食べれる野草が採れます。ちょつと足を伸ばせば更に、おいしく食べましょう。食べれるものは何でも扱います。 ホームページトップに戻る時は、左上部のhttp://takaeco1.cocolog-nifty.com/をクリックして下さい!

タカエコの都会のナチュラリスト養成講座 むしたちの越冬戦略 PART2

  • クロナガオサムシ
    タカエコの都会のナチュラリスト養成講座 むしたちの越冬戦略 PART1には、本来51枚の写真が掲載してありましたが、サーバーとの相性が悪く、全部反映されませんので、こちらに半分移しました。 サムネイルの写真の上をクリックするとそのむしにいけます。 ホームページトップに戻る時は、左上部のhttp://takaeco1.cocolog-nifty.com/をクリックして下さい!

タカエコのナチュラリスト講座ー知ってて欲しい帰化動物たち

  • ワカケホンセンインコ
    多くの移入種が、帰化動物となって生態系に脅威を与えている現状を理解しましょう。 タカエコトッブページへは、左上アドレスをクリック!

都会のナチュラリスト入門講座ー都会のセミ事情

  • 羽化殻
    都会(東京23区)のセミは6種類 何がいるのかな? 2008年近況 5月の低温・多雨を受けて、アブラゼミ・ミンミンゼミが数を減らしています。湿地の好きなニイニイゼミは逆に数を増やしています。 ツクツクボウシも例年より一週間程、早く出ています。 出前講座の受付は、以下まで! takaeco1@w5.dion.ne.jp 2008年度は満杯でお受けできません。来年の予約は承ります。

動物たちの事件簿・生態系編

  • ハリネズミ
    生態系のピラミッド 底辺が狂ったり、最上部がいなくなったりで崩壊の危機。 見て、実証してください。 報告は、以下へ。 takaeco1@mcn.ne.jp

生物たちの事件簿

  • ツマグロヒョウモン
    人為的な行為によって、各地で様々な事件が勃発。

エコカルタ

  • グリーンコンシューマー
    WG 使使 WG

世界一不思議な場所・東京都上野不忍池

  • キンクロハジロの一団
     世界一不思議な場所、それは、東京都台東区上野の不忍池。 人々が、冬に渡来した冬鳥の鴨やユリカモメに餌付けをして、すっかり彼らは、警戒心を無くし、人間に媚びることで生活しています。 関連ページ http://takaeco1.cocolog-nifty.com/blog/2007/04/post_76bc.html

屋上緑化 -『ストップ! ヒートアイランド」

  • ガイアの夜明けより
    この100年で東京の平均気温は3.0℃上昇した。

サンゴ白化現象

  • ブダイとサンゴの関係
    サンゴ白化現象(はっかげんしょう)とは

首都圏近郊桜の名所

  • 千鳥ヶ淵
    東京近郊の桜の名所 サムネイルをクリックして下さい ホームページトップに戻る時は、左上部のhttp://takaeco1.cocolog-nifty.com/をクリックして下さい!

環境先進国

  • Pasta
    欧州を中心とする環境先進国のお話

ごみ問題

  • 携帯電話のリサイクル
    富士山がなぜ「世界遺産」の指定をうけられないのか? それは、「ごみ」が原因なのです。

ごみ問題

柴又小学校総合学習の時間

2007年 かつしかっ子探検隊

  • ムラサキツバメ
    葛飾区環境部の企画で区内の小学校のエコクラブをサポートするのが「かつしかっ子探検隊」。色々な企画でその道の専門家を招いて、隊員をサポートします。

街並みウォッチング

  • 街並みウォッチング終了
    知らない町を五感を使ってそぞろ歩き。

  • 森の木と牡蠣の養殖の関係
    地球上に存在する水の量約14億キロ立米のうち、海水が96.5%、淡水は2.5%で、陸地表面にある水(表面水)は10万キロ立米で、全水量の10,000分の1以下。

2007年 中央区環境講座

  • 2008年7月3日の講座1
    2007年8月18日の講座風景

葛飾区・自然環境レポーター・50の生物指標

  • ヒヨドリ
    2008年 葛飾区自然・環境レポーター研修 講師 タカエコ 環境カウンセラー 福岡清治郎 2008年9月1日 19:00 葛飾区ウィメンズパル二階視聴覚教室 ・50の指標生物 ・動物たちの事件簿 ・わたしのできること 2時間 http://www.city.katsushika.lg.jp/kurashi/141/014163.html

地球崩壊 - 人類への警鐘 -

  • UCLA サットン教授の講義
    2008年2月6日よりタカエコの小説が始まりました。不定期更新ですが、ご購読お待ちしています。

Google Earthの学習利用・講座利用の考察

  • フードマイレージ
    Google Earthの小中学校の総合的な学習の時間、多岐にわたる授業への活用、市民講座・環境講座への利用など、活用方法を考察していきます。新しい展開と手法なので、概略を紹介しますが、データが蓄積され次第、詳しい記述を書き足していきます。

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[よみがえれ 人と地球]第1部・異変最前線

2006年12月14日 (木)

増える冠水に“遺産”危機

C11s ◆対策立てても…

 海面から突きだした朱塗りの柱の塗装が、床から40センチ上まではがれていた。推古天皇時代の6世紀に創建された世界文化遺産、広島県・宮島の厳島神社。平清盛が1168年に造営した寝殿造り社殿は満潮時、床下まで海面が迫り、緑の原生林を背に、海に浮かび上がる。平舞台の上まで冠水すると、床板がはずれて海面に浮き、柱にぶつかる。そぎ落とされた塗装は、冠水が繰り返された証拠だ。

 「床板はクギで固定せず、冠水すれば自動的に外れて浮く構造。嵐の時は浮いた床板が強い波を打ち消して奥の社殿を守る。自然災害への知恵が生かされています」。同神社禰宜(ねぎ)の飯田楯明さん(66)が語るように、平安時代の設計は、冠水も織り込み済みだった。

 ところが、年数回だった冠水の回数が21世紀に入り、急速に増えた。神社の記録では01年は11回、04年は21回に達し、これ以上増えれば歴史的な防災設計も追いつかなくなる。

 広島港の潮位観測でこの半世紀、海面は約30センチ上昇。広島県文化財保護審議会の調査で、地盤沈下、黒潮接近、温暖化による海面上昇などが原因と指摘された。土台を継ぎ足す、沖に防潮堤を作る、コンクリート造りにする――などの対策が提案されたが、いずれも景観は台無しになる。


秋から冬の時期に起こる高潮現象で、波に洗われる船着き場(イタリア・ベネチアのサンマルコ広場近くで)=小西太郎撮影

 もう一つの世界文化遺産、ベネチアも危機にある。アドリア海の宝石と言われる運河の街の起源は、フン族の騎馬隊が入り込めない干潟に水上都市を築いた5世紀にさかのぼる。

 海に面した表玄関のサンマルコ広場。冬の季節風が吹く満潮時に海面が上昇して海水が浸入、広場は池のようになる。このアックア・アルタ(高潮)は冬の風物詩でもあったが、その回数が増えている。ベネチア市の広報担当、マウリツィオ・カッリガロさん(51)は「20世紀初頭には目立った冠水は年数回だったのに、近年は年約40回に達します」と肩を落とす。

 この1世紀、ベネチアの地盤は約13センチ沈下、そのうえ海面は約10センチ上昇した。地下水くみ上げの禁止で地盤沈下は止まったが、海水面上昇はじわじわと進む。水上バスで巡ると、多くの木造建築が地面から数十センチまで海水で変色、朽ち始めている。

 同市はアドリア海とつながる3か所の水路に、可動式の水門を建設する「モーゼ」計画を進めるが、環境影響や効果への疑問で、賛否両論が戦わされている。

 ◆上昇する平均気温

 海は地球表面の7割を占め、気候に大きな役割を果たす。水深500メートルまでの海水温が1度上昇すれば水が膨張、世界の海面は10センチ上昇する。気象庁の「異常気象レポート2005」によると、海水温はこの1世紀、平均0・48度上昇、日本周辺の海面は毎年4・3ミリずつ上昇している。

 国連の気候変動政府間パネル(IPCC)は01年、第3次報告書で「地球の雪氷面積は縮小、平均気温は今後も上昇し続ける」と指摘した。これを裏づけるように異変は各地で顕在化し、私たちの生活や文化を変えようとしている。来年発表の第4次報告書では、さらに厳しい警告が盛り込まれるという。地球の使い方を、私たち自身が決めなければならない時代が迫っている。(おわり)

 この連載は、小出重幸、藤原善晴、佐藤淳、笹沢教一、三井美奈、小野一馬、木田滋夫が担当しました。

(2006年1月28日  読売新聞)

2006年12月13日 (水)

熱帯ウイルス、日本に侵入

02s地下の用水路で蚊の越冬状況を調べる国立感染症研の調査チームのメンバー(兵庫県西宮市で)=宇那木健一撮影

   ◆吸血昆虫が北上?

 鹿児島市にある動物衛生研究所九州支所の研究室。米国の研究機関のデータベースを調べていた梁瀬徹・主任研究官の目が、特徴ある遺伝子配列を持つウイルスのところで止まった。熱帯アフリカに起源を持つ「シャモンダウイルス」。4年前の夏、宮崎県の生後間もない牛の血液から見つかったのは、日本国内にいないはずのウイルスだった。

 牛が感染する新顔の熱帯性ウイルスが、相次いで発見されている。1999年には、長崎県で「ピートンウイルス」が、岡山県で「サシュペリウイルス」が検出された。その2年後には宮崎県などで別のウイルスが見つかっている。いずれも動物の体内で増殖し、その血を吸った吸血昆虫のヌカカが感染を拡大させるが、人には感染しない。

 数年に一回、数千頭の牛に流産や奇形を引き起こしてきた「アカバネ病」のウイルスに類似し、ピートンウイルスでは同様の異常を牛に起こすことが確認されている。

 新興ウイルスが見つかっているのは、いまのところ媒介昆虫の活動が活発な九州から中国地方まで。「温暖化によってウイルスを保有した吸血昆虫が熱帯から北上し、日本に侵入した可能性がある」と梁瀬主任研究官は言う。

 地球の年平均気温は過去100年で0.6度、日本は約1度上昇している。ヒートアイランド現象の影響が加わる都市の気温上昇は、これを上回るペースで進み、東京の年平均気温は、この100年で約3度、大阪では約2度上昇している。

 これに呼応して人の感染症にも変化が起きており、中でも蚊が媒介する感染症が各国で猛威をふるっている。アフリカや欧州で患者発生が報告されていた西ナイル熱は99年、ニューヨークに上陸し、全米へ拡大した。一部の患者は脳炎や髄膜炎を起こし、重症者の1割が死亡する。3年前には患者が9800人を超え、264人が死亡、昨年も100人以上が亡くなった。

 ◆蚊の幼虫が越冬…

 東南アジアやカリブ海諸国に感染者が多いデング熱の流行域も北方に拡大。4年前には日本西端の与那国島からわずか110キロの台湾まで到達し、5000人以上の患者が発生した。

 「西ナイル熱を媒介するアカイエカと、デング熱を広めるヒトスジシマカは、日本に広く分布し、我々が最も頻繁に刺されている蚊。これらの蚊は暖かいほど活発に繁殖し、刺される頻度も増える。ウイルスの侵入を許せば、感染拡大の可能性は否定できない」と、国立感染症研究所の小林睦生・昆虫医科学部長は警告する。

 感染研は3年前から、関東や近畿で蚊の越冬状況を調べている。昨年12月には大阪府内の側溝にたまった雨水の中で、アカイエカの幼虫が見つかった。水中にいる幼虫は日本の冬には生き残れないという研究者の“常識”は覆された。成虫だけでなく、幼虫も越冬するようになれば、翌春から活動する蚊の数は一気に増える。50年代に栃木までだったヒトスジシマカの分布の北限は現在、秋田や岩手まで北上。アカバネ病も、従来なかった北海道に拡大している。

 人や物資の国境を越えた移動で、ウイルスが侵入する機会は格段に増えた。蚊の世界の異変の持つ意味は、決して小さくはない。

(2006年1月27日  読売新聞)

2006年12月12日 (火)

温暖化が変えたワイン産地

01s ◆本場に肉薄

 美食大国フランスのワインの権威、フィリップ・フォールブラさん(45)は、試飲の瞬間の驚きを鮮明に覚えている。「これが本当に、あの英国産ワインなのか」。それは仏北部シャンパーニュ地方の発泡ワイン「シャンパン」に肉薄するできばえだった。

 実績のなかった英国が近年、発泡ワインで世界品評会の上位をさらっている。なぜ「飲む芸術」と呼ばれる美酒を生み出すようになったのか。英南部、ケント州テンターデンのワイナリー(醸造所)を訪ねた。

 ワイナリー経営者のフレイザー・トンプソンさん(45)によると、ここの白亜の石灰質土壌はシャンパーニュに極めて近い。そこに気温上昇が加わった。

 8月の最高気温は1960年代までは平均18~20度だったが、2000年以降は毎年21度以上に。フレイザーさんは「技術はフランスから学んできた。自然条件が同じなら、同じ品質のワインが造れるのは当然。今後5年で畑を5倍に拡張したい」と意気込む。


英国南部ケント州にあるシャルドネ種のブドウ畑。英国特有の濃い霧が立ち込める(中村光一撮影)

 仏でも気温は上昇している。シャンパーニュ地方ワイン生産同業委員会によると、20年前まで10月初旬に行われていたブドウの収穫は、9月中旬になり、記録的猛暑だった2003年は8月下旬まで早まった。猛暑は果実の糖度を急上昇させるが、自慢の芳香は失われる。猛暑の再来を見越し、英南部でブドウ畑の確保に動く企業も相次いでいる。

 米国・南オレゴン大の研究チームは「今後50年で、世界のワイン名産地の気温は平均2度上昇する」と指摘している。イタリアでは気温の上昇に対応するため、南部の品種を従来より北方で栽培しようという試みが始まっており、日本のブドウの栽培も、甲府盆地から、冷涼な長野県に移りつつある。

 ◆新型保険を開発

 こうした異変に、保険業界も機敏に対応する。三井住友海上火災(本社・東京)は昨年、多発する台風被害を想定した「天候デリバティブ」保険を売り出した。一定の気象変化が起きれば、その観測記録に応じて損害を補てんする仕組みだ。この冬、「日平均気温が7度を上回れば、1日当たり7万円を補てん」との契約を結んだ滋賀県米原市のシイタケ栽培会社「クォリティー」の担当者は、契約の理由を「暖冬になれば鍋物の需要が減り、シイタケの価格は4割近く下落する。そのリスクを補いたかった」と説明する。

 国連食糧農業機関(FAO)は昨年5月、「北米や北欧などで穀物の農業生産が可能になり、先進国では生産量が伸びる可能性がある」との報告書を発表した。だが、「気候変動が途上国の農地を減少させ、世界の飢餓人口を増やす恐れがある」とも指摘する。乾燥に伴う水不足などによって、65の途上国では農業総生産の16%に当たる2億8000万トンの穀物生産能力を失う可能性があるという。

 異変への対応に動き出した先進国の農業生産者。対照的に、十分な技術、資力を持たない途上国の農民たちは、脅威の前で立ちつくしている。気候変動は南北格差を拡大する要因にもなりかねない。

(2006年1月26日  読売新聞)

2006年12月11日 (月)

“耐寒型”オニヒトデ大発生

O1sダイバーによって駆除された40匹ほどのオニヒトデ。サンゴがオニヒトデに食い荒らされると下部中央のように白くなってしまう(和歌山県串本町の沿岸海域で)=川口敏彦撮影

 「この一帯はもう半分以上やられた」。紀伊半島の南端、和歌山県串本町沖。大量発生したオニヒトデがサンゴを食べてしまい、串本海中公園センター水族館の御前(みさき)洋館長は、こう嘆く。サンゴは、海中の熱帯林と呼ばれる。体の中に共生する藻の一種が栄養素を作り出すことで、海の生態系を大本から支えている。

 すぐ沖合を黒潮が流れるこの海域の水温は、今の時期でも20度近い。北緯33度の高緯度ながら、テーブル状、枝状の120種のサンゴが群生する価値が認められ、昨年11月、ラムサール条約の「登録湿地」となった。

 オニヒトデが大量発生したのは一昨年から。御前館長は、地元のダイバーの協力で、この1年間に3万匹以上を駆除した。今月17日にも7人が1時間ほど潜り、水深6~7メートルの浅瀬で30センチ前後のオニヒトデを500匹近く捕獲した。

 世界の海で、オニヒトデは大量発生を繰り返してきた。海水温の上昇、オニヒトデを食べるホラ貝の乱獲による減少、海水の富栄養化などが原因とされる。日本国内では70年代に沖縄県のほぼ全海域で発生した。一時、沈静化したが、再び被害が広がっている。

 串本沖の冬場の海水温はかつて、熱帯性生物の生息が困難な15度以下まで下がった。「黒潮に乗ってごく少数のオニヒトデが流れ着いたことはあったが、冬になると死滅した」(御前館長)。だが、90年代以降、冬でも16度を上回るようになり、南方系のサンゴ20種が新たに見つかった。

 昨冬、海水温は15年ぶりに15度を下回ったが、オニヒトデは死滅しなかった。なぜか、耐寒性を身につけていたのだった。御前館長はオニヒトデを水温13度の水槽に入れてみたが、サンゴを食べ続けた。

 日本海側などで漁業被害が出ているエチゼンクラゲの大量発生の主な原因も、海水温の上昇とされる。気温上昇に伴い、海面で接する海水をも温かくしているというのが定説だ。

 ◆絶滅危機100万種?

 気象庁によると、日本の平均気温は、20世紀の100年で1・06度高まった。桜の開花はこの50年で平均5日早まり、紅葉は2週間遅くなった。今後100年で平均気温はさらに2~3度上昇すると予測される。

 「温暖化の影響は、気温の変化に弱い動植物から現れる」というのが、国立環境研究所の原沢英夫・社会環境システム研究領域長の考えだ。生息しやすい環境に移動するかのように、九州・四国が北限だったナガサキアゲハは最近、関東でも見られるようになった。

 龍谷大の増田啓子教授は「都市部ではヒートアイランドの影響も加わっている」と指摘する。昨秋の京都では、紅葉の時期がずれただけでなく、赤く色づく前に枯れてしまった葉が目立ったという。「四季折々の風景が変わってしまう」と、増田教授は懸念する。

 地球レベルでも、北米大陸のアカギツネが北極地方へ移動し、ホッキョクギツネの生息を脅かしている。このまま温暖化が進めば、2050年までに100万種以上の陸生動植物が絶滅する危険があるという英国の研究者らの報告もある。

 異変を敏感に察知する動植物たちの行動は、我々への警告のシグナルといえる。

(2006年1月25日  読売新聞)

2006年12月10日 (日)

海温上昇 凶暴化する嵐

Ia2sニューオーリンズで最も大きな被害を受けた住宅街。海から流された300トンの荷船が長期間道路をふさいだ(2005年12月18日)=清水健司撮影

   「高波が市内まできた」「屋根が吹き飛ばされている」。大型ハリケーン「リタ」の上陸が近づいた昨年9月末、米テキサス州ヒューストン沿岸の暴風雨の中を、屋根に風速計や気圧計を満載した白い四輪駆動車が走った。米国の科学者やボランティアが7年前に設立した非営利組織「対ハリケーン研究チーム(HIRT)」の観測車だ。上陸する全ハリケーンを追跡し、観測データや生々しい映像をネットで陸軍やテレビ局、電話会社などに生中継する。

 ◆レベル4頻発

 米国には昨年、「レベル5」の超大型ハリケーンが次々と襲った。8月末の「カトリーナ」直撃前後で、米海洋大気局(NOAA)のハリケーン情報サイトへのアクセスが4倍に膨れ上がるなど、気象災害情報への需要の高まりが、HIRTの事業を支える。マーク・サダス代表(35)は「10年以上ハリケーンを監視してきたが、年々激しさを増すばかりだ」と異変を感じ取る。

 路上に放置された船、がれきに埋もれた車――カトリーナは死者1300人、千数百億ドルの経済損失など歴史的な被害を出した。ルイジアナ州ニューオーリンズ市にはいまも荒涼とした光景が残る。

 地球全体で暴風雨は巨大化していることが昨年9月、米ジョージア工科大などの研究で明らかになった。台風、ハリケーン、サイクロンなど「レベル4」(風速58メートル以上)以上の大型熱帯低気圧の年間発生数が、90年代(18個)は70年代(10個)の倍近くに増えており、ピーター・ウエブスター同大教授は「海温の上昇で凶暴な嵐ができやすくなった」と指摘する。気象庁の「異常気象レポート2005」によると、世界の海面温度はこの1世紀、平均0・48度上昇。ハリケーンを生む北大西洋の上昇は95年以降、特に著しい。

 ◆人為的原因?

 海温上昇は人為的な温暖化によるのだろうか。ウエブスター教授は「判断にはさらにデータの蓄積が必要」と慎重だが、浅井冨雄・東大名誉教授は「個々の現象を温暖化に結びつけるにはデータ不足だが、世界的な海温上昇は人為的な原因が大きい」と指摘する。

 04年、日本は過去最多の10個の台風が上陸、9月の台風18号は、全国で死者・行方不明者45人、損害額2700億円の被害を出した。韓国(02、03年)、フィリピン、台湾、中国(04年)など、アジア各国でも台風被害は目立つ。国際赤十字社によると、03年までの10年間に世界の気象災害発生数は68%増加している。

 04年3月、ブラジル沖の南部大西洋では観測史上初めての大型熱帯低気圧が発生、「カタリーナ」と名付けられた。ブラジルに上陸し、家屋500棟が倒壊、死者も出した。同国気象予報・気候研究センターのホセ・マレンゴ博士は「地球温暖化による異常気象の一つかもしれない」と報告している。

 季節はずれの12月に発生した05年27番目の熱帯低気圧「ゼタ」は、今月上旬に消えるまで北大西洋をさまよっていた。米海洋大気局の予測はこう警告する。

 「06年もハリケーンの上陸数は多い」

(2006年1月23日  読売新聞)

2006年12月 9日 (土)

凍土融解 メタンの脅威

I1s

 氷点下40度。湖を覆った氷にナイフを突き刺すと、メタンガスが音をたてて噴き出す。マッチの火を近づけると、2メートル近い炎が立ち上った。極東ロシアを流れ、北極海に注ぐ大河コリマ。その河口近くにある町チェルスキーで“異変”が起きている。

 厳冬の太陽は1日3時間だけ、地平線近くから大地を照らす。高台から見下ろすと、カラマツの疎林のあちこちに凍土の融解でできた白い湖面が点在していた。この町にあるロシア科学アカデミー北東科学観測所によると、最近5年間の夏(6~8月)の平均気温は、1980年代より2度高くなり、昨夏は過去最高の13・7度を記録した。その影響で深さ40メートルの分厚い永久凍土が解け、湖が次々と出現しているのだ。

 凍土層がむき出しになった湖岸の崩壊速度は年間最大10メートル。湖の面積は10年間で15%拡大した。「衛星写真で見ると、湖は凍土に押し当てられたアイロンの跡のようだ」。セルゲイ・ジーモフ所長(50)が真剣な表情で話す。

 ◆温暖化を促進

 永久凍土には、死んだ植物が分解される時に作られたメタンが大量に蓄積されている。凍土が解けるとそれが放出される。湖が拡大すれば、湖底に崩れ落ちた周辺植物が分解される際にもメタンが生成される。湖が結氷すると、氷の下に高濃度のメタンが閉じこめられ、春に大気への放出が再開される。

氷の下にたまったメタンガスに火をつけるジーモフ所長(ロシア・チェルスキーで)=川口敏彦撮影

 北海道大の福田正己教授の調査によると、凍土上層部に蓄積されたメタンの濃度は平均2000ppmで、大気中の1000倍も高い。シベリア全体から大気中に放出されるメタンは毎年10万トンにもなる。

 メタンは二酸化炭素の23倍の温室効果を持つ気体だ。解ける永久凍土は、温暖化の結果であると同時に、それを加速する原因にもなる。日本の面積の26倍もあるシベリアの永久凍土が“時限爆弾”と指摘されるのは、このためだ。

 気温上昇と降水量低下で頻発するようになった森林火災も、追い打ちをかける。火災で二酸化炭素が放出されると同時に、その吸収源が失われる。さらに凍土表面を覆う森林が失われ、むき出しになった凍土の融解が加速する。福田教授は「従来、シベリアは温室効果ガスの吸収源と考えられてきたが、もはや放出源と化している可能性がある」と警告する。

 雪氷圏は、温暖化現象が真っ先に表れる「地球のアキレスけん」。米国アラスカでは、海氷の後退で波による浸食が強まり、海岸近くの住宅の移転が始まっている。ヒマラヤ山脈でも、氷河の末端が解けてできた湖が拡大。ブータンでは97年にこの氷河湖が決壊し、洪水で死者を出すなど新たな自然災害になっている。

 ◆暮らしにも影響

 シベリア各地で凍土の中から、絶滅したマンモスの象牙(ぞうげ)が頻々と見つかるようになった。象牙は彫刻を施され、土産物店に並ぶ。1月6日付のチェルスキーの地元紙コリムスカヤ・プラウダは「マンモスの象牙の採集は今や、金の採掘に次ぐ2番目の地場産業になった」と報じた。温暖化は、人々の暮らしを変え始めている

 巨大化するハリケーン、猛暑、極寒、豪雨、乾燥――。頻発する異常気象と地球温暖化との関連が指摘されている。21世紀に人と自然はどう向き合えば良いのか。シリーズ「よみがえれ人と地球」第1部では、まず気候変動の現場から報告する。

(2006年1月22日  読売新聞)

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