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2010年8月7日 コゲラの会都立水元公園夜間観察会

  • お祭り状態
    暑い夏です。水元公園は夜を迎え風が心地よくなりましたが、林の中は湿度が高かったです。残念ながら昨年に続いてのノコギリクワガタ観察にはいたりませんでしたが、クツワムシの大量発生を確認できました。東京23区内ですよ。

環境浄化植物

  • 2010/5/10
    環境浄化植物「サンパチェンス」を一人でも多くの人に知ってもらうため、ここではサンパチェンスのことをちょっとだけ詳しく紹介していこうと思います。

第二回エコツーリズム

  • Park2odaiba_019
    2010年3月28日に実施された第二回エコツーリズムミステリーツアー(浜離宮庭園とお台場第六台場)のカワウ探求ツアーです。

第一回エコツーリズムin水元公園

  • Img_8958
    水元公園で行われたタカエコ・橋本プロの自然観察会の写真集です。

2009 かつしかっ子探検隊

  • Takasagowoodstock2009_017
    2009/10/10 荒川河川敷自然公園、天高く馬肥ゆる秋、秋空の下、かつしかっ子探検隊(葛飾区環境部環境保全課主催)が開催されました。 講師は、タカエコ(福岡清治郎)とプロ自然案内人の橋本浩基さんです。 当日のプログラム ・植物たちの越冬戦略 - くっき虫を探してみよう -  コセンダングサ・アメリカセンダングサ・オオモナモミ等多数 ・秋の虫観察  コオロギ・バッタ類、カマキリ等 ・秋のギフト  六つの部屋のある箱にグループ毎に色々な自然の贈り物を詰め込みました。

2009年8月8日 コゲラの会都立水元公園夜間観察会

  • ウスバカミキリ
    コゲラの会に講師として招かれたタカエコ。午後三時よりクヌギの木にトラップを仕掛けます。果たして結果は?

スプリングエフェメラル

  • アズマイチゲ
                       

わたしにできること

  • 省エネ家電の導入
    身近な工夫から新エネルギーを使用した大きな提言まで、エコカルタも含めて収録してあります。ぜひ、今から実行してください。

東京23区秋の鳴く虫観察会

  • カネタタキ
    東京23区内でも十数種の鳴く虫を楽しむことができます。 聞きなしは、習うより慣れろで、場数を踏むしかありません。 生息環境、住み分けを知っていればこの半分はわかります。 頭上の樹木にいるマンション族、これはアオマツムシだけです。 腰から頭くらいの中層の住人、これらは、カンタンとカネタタキだけです。残りのほとんどが地面にいるジベタリアンです。 秋の夜長をお楽しみください。

タカエコ映像集

世界の最新AFPBB Newsを写真付で記載

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地球を救え!

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事業者の環境への取り組み

都会のナチュラリスト入門講座ー土手・街のバッタたち

  • スズムシ
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タカエコの都会のナチュラリスト養成講座・野鳥編

  • オシドリ
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タカエコの都会のナチュラリスト養成講座・虫たちの越冬戦略編PART1

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タカエコの都会のナチュラリスト養成講座・街路樹編

  • ハナミズキ
    都会には、たくさんの街路樹があります。二酸化炭素の削減はもちろん、防火の延焼防止や交通事故を防ぐ誘導木として、また、騒音の緩和にも利用されています。何といっても私たちを楽しませてくれるリラクゼーション効果最高の贈り物です。 ホームページトップに戻る時は、左上部のhttp://takaeco1.cocolog-nifty.com/をクリックして下さい!

タカエコの都会のナチュラリスト養成講座・食い物編

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    さあ、春間近です。春になると都会でも食べれる野草が採れます。ちょつと足を伸ばせば更に、おいしく食べましょう。食べれるものは何でも扱います。 ホームページトップに戻る時は、左上部のhttp://takaeco1.cocolog-nifty.com/をクリックして下さい!

タカエコの都会のナチュラリスト養成講座 むしたちの越冬戦略 PART2

  • クロナガオサムシ
    タカエコの都会のナチュラリスト養成講座 むしたちの越冬戦略 PART1には、本来51枚の写真が掲載してありましたが、サーバーとの相性が悪く、全部反映されませんので、こちらに半分移しました。 サムネイルの写真の上をクリックするとそのむしにいけます。 ホームページトップに戻る時は、左上部のhttp://takaeco1.cocolog-nifty.com/をクリックして下さい!

タカエコのナチュラリスト講座ー知ってて欲しい帰化動物たち

  • ワカケホンセンインコ
    多くの移入種が、帰化動物となって生態系に脅威を与えている現状を理解しましょう。 タカエコトッブページへは、左上アドレスをクリック!

都会のナチュラリスト入門講座ー都会のセミ事情

  • 羽化殻
    都会(東京23区)のセミは6種類 何がいるのかな? 2008年近況 5月の低温・多雨を受けて、アブラゼミ・ミンミンゼミが数を減らしています。湿地の好きなニイニイゼミは逆に数を増やしています。 ツクツクボウシも例年より一週間程、早く出ています。 出前講座の受付は、以下まで! takaeco1@w5.dion.ne.jp 2008年度は満杯でお受けできません。来年の予約は承ります。

動物たちの事件簿・生態系編

  • ハリネズミ
    生態系のピラミッド 底辺が狂ったり、最上部がいなくなったりで崩壊の危機。 見て、実証してください。 報告は、以下へ。 takaeco1@mcn.ne.jp

生物たちの事件簿

  • ツマグロヒョウモン
    人為的な行為によって、各地で様々な事件が勃発。

エコカルタ

  • グリーンコンシューマー
    WG 使使 WG

世界一不思議な場所・東京都上野不忍池

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     世界一不思議な場所、それは、東京都台東区上野の不忍池。 人々が、冬に渡来した冬鳥の鴨やユリカモメに餌付けをして、すっかり彼らは、警戒心を無くし、人間に媚びることで生活しています。 関連ページ http://takaeco1.cocolog-nifty.com/blog/2007/04/post_76bc.html

屋上緑化 -『ストップ! ヒートアイランド」

  • ガイアの夜明けより
    この100年で東京の平均気温は3.0℃上昇した。

サンゴ白化現象

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    サンゴ白化現象(はっかげんしょう)とは

首都圏近郊桜の名所

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    東京近郊の桜の名所 サムネイルをクリックして下さい ホームページトップに戻る時は、左上部のhttp://takaeco1.cocolog-nifty.com/をクリックして下さい!

環境先進国

  • Pasta
    欧州を中心とする環境先進国のお話

ごみ問題

  • 携帯電話のリサイクル
    富士山がなぜ「世界遺産」の指定をうけられないのか? それは、「ごみ」が原因なのです。

ごみ問題

柴又小学校総合学習の時間

2007年 かつしかっ子探検隊

  • ムラサキツバメ
    葛飾区環境部の企画で区内の小学校のエコクラブをサポートするのが「かつしかっ子探検隊」。色々な企画でその道の専門家を招いて、隊員をサポートします。

街並みウォッチング

  • 街並みウォッチング終了
    知らない町を五感を使ってそぞろ歩き。

  • 森の木と牡蠣の養殖の関係
    地球上に存在する水の量約14億キロ立米のうち、海水が96.5%、淡水は2.5%で、陸地表面にある水(表面水)は10万キロ立米で、全水量の10,000分の1以下。

2007年 中央区環境講座

  • 2008年7月3日の講座1
    2007年8月18日の講座風景

葛飾区・自然環境レポーター・50の生物指標

  • ヒヨドリ
    2008年 葛飾区自然・環境レポーター研修 講師 タカエコ 環境カウンセラー 福岡清治郎 2008年9月1日 19:00 葛飾区ウィメンズパル二階視聴覚教室 ・50の指標生物 ・動物たちの事件簿 ・わたしのできること 2時間 http://www.city.katsushika.lg.jp/kurashi/141/014163.html

地球崩壊 - 人類への警鐘 -

  • UCLA サットン教授の講義
    2008年2月6日よりタカエコの小説が始まりました。不定期更新ですが、ご購読お待ちしています。

Google Earthの学習利用・講座利用の考察

  • フードマイレージ
    Google Earthの小中学校の総合的な学習の時間、多岐にわたる授業への活用、市民講座・環境講座への利用など、活用方法を考察していきます。新しい展開と手法なので、概略を紹介しますが、データが蓄積され次第、詳しい記述を書き足していきます。

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【地球発熱】序章

2008年2月27日 (水)

<序章 大国の思惑>5. 環境外交主導険しい道 日本

 「日本は先端技術を活用して、域内の環境問題解決に積極的に貢献していく。日本は(環境分野で)世界をリードする立場にある」

 十一月二十一日、シンガポールで開かれた東アジアサミット。福田康夫首相はこう高らかに宣言し、資金拠出を柱にした東アジア諸国向けの環境支援策を表明した。

 すべての国が参加するポスト京都議定書の枠組み決定には、経済成長が著しいアジアの途上国の協力が欠かせない。アジアで存在感を示し、温室効果ガスの大排出国である米中も巻き込んだ国際交渉で主導権を握る-。これが、日本政府が描く理想的なシナリオだ。

 福田首相自身、安倍晋三前首相が打ち出した「美しい星50」を継承し、温暖化問題を重要テーマに掲げる。今月には、気候変動問題担当の内閣官房参与を新設、西村六善前地球環境問題担当大使を充て、官邸主導で取り組む姿勢を鮮明にした。

 その視線は、温暖化問題が主要議題となる来夏の主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)に向いている。サミットでリーダーシップを発揮し、先進国総意のメッセージを発して成果をアピールしたいからだ。

 とはいえ、バリで開催中の国連気候変動枠組み条約の第十三回締約国会議(COP13)では、隔たりの大きさがあらためて浮き彫りになった。日本は中立の姿勢で調整役を買って出たが、交渉担当の政府筋が「いじめられ役だ」と嘆くように、ポスト京都をめぐる溝は深い。

 足元の国内にも厳しい現実が立ちはだかる。議定書に示された一九九〇年比6%の温室効果ガス削減だ。二〇〇六年度の排出量(速報ベース)は家庭や事業所での増加が響き、九〇年度比6・4%増の十三億四千百万トンに上った。

 政府は今年十月、目標達成に向けた計画見直しを決め、来年三月に改訂版を作成する。が、産業界には「乾いたぞうきんをこれ以上絞れない」といった声が強く、すんなり決着しそうにない。「目標達成の見通しが立たなければ、議定書を超える枠組みの提案なんてできない」。外務省幹部は危機感を強めている。

 参院選の与党惨敗がもたらした不安定政局も影を落とす。九月にニューヨークで開かれた気候変動に関する国連ハイレベル会合。新首相が演説する予定だったが、自民党総裁選と日程が重なり、森喜朗元首相を特使として派遣することで急場をしのいだ。政局流動化の可能性は今後も抱える。内政にエネルギーを奪われれば、環境分野で「福田カラー」を出すどころではなくなる。

 取り巻く情勢は「内憂外患」の様相を呈し、環境外交で主導権を握るための道のりは、平たんではない。

 (政治部・東条仁史)

 =おわり

<メモ>美しい星50 安倍前首相が提案した構想。2050年までに温室効果ガス排出量の半減を世界共通目標化させ、また、低炭素社会づくりの長期ビジョンを示した。ポスト京都では主要排出国すべてが参加して取り組み、同時に各国事情に配慮した柔軟かつ多様性のある枠組みづくりをうたった。国民運動としては「1人1日1キログラムの削減」を呼びかけている。

出展 2007/12/13 東京新聞

2008年2月26日 (火)

<序章 大国の思惑>4. 成長と被害 巨大な悩み 中国

 砂山の上でコップが倒れ、こぼれた水があっという間に吸い込まれていく映像-。

 砂を十三億の人口に見立て、資源の保護と利用のバランスが極めて難しいことをたとえている。映像は「脆弱(ぜいじゃく)な生態環境と気候変動は中国にとって新たな難題なのです」と続く。中国が国連気候変動枠組み条約の第十三回締約国会議(COP13)で紹介したビデオの一場面だ。

 国際エネルギー機関(IEA)は先月発表した報告書で、中国が二〇〇七年に米国を抜き世界一の温室効果ガス排出国になると指摘した。しかし、排出削減義務を受け入れる気はない。胡錦濤国家主席は九月のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で「先進国は現実を直視すべきだ」と、二酸化炭素(CO2)の急増を招いた先進国の歴史責任を追及した。

 中国外務省の于慶泰・気候変動折衝特別代表は「COP13で話し合うのは、ポスト京都議定書ではない。一二年以降の取り組みだ」と述べ、発展途上国に削減義務がない現在の枠組み維持を主張する。

 中国は一人当たり平均国内総生産(GDP)がようやく二千ドルに達しようというレベルだ。しかも高級飲食店の前に高級車が列をなす一方、水道も電気もなく暮らす人もいるなど格差も大きい。「発展に伴う(温室効果ガスの)排出は、一定期間増加を免れない」(温家宝首相)のが本音だ。

 一方で「排出大国」としての責任は着実に大きくなっている。中国政府はエネルギー効率を一定比率高める目標を掲げるが、経済成長は毎年10%超も続き、排出量はまだまだ増加する見通しだ。

 このため、先進国並みの責任を負うべきだとの意見は中国国内でも出始めている。国家環境保護総局の幹部は十一月、ある会議で「GDPが先進国並みに達した地域は、さらに高い排出基準を採用すべきだ」と発言。国務院(政府)も、地方政府が設定した環境目標が達成されなければ、担当者の責任を問う業績評価制度を打ち出した。

 中国にとって温暖化の影響は深刻だ。昨年の平均気温は半分以上の地域で観測史上最高を記録。大干ばつや超大型台風の上陸もあり、この年の直接的な経済損失だけで約三兆八千億円に上る。于特別代表は「中国は(温暖化による)最大の被害者。食料確保が重要なだけに、農業に重大な影響を与える恐れがある」と懸念する。

 ビデオは草木に米のとぎ汁をかける北京市民や太陽光発電普及に取り組む企業家を紹介した上でこう結ぶ。「中国は世界と共に、自然と人が一体となった『天人合一』の理想世界を実現させるだろう」。とはいえ、経済成長と温暖化被害に挟まれた世界最大の発展途上国。目指す道は険しい。

  (北京・新貝憲弘)

出展 2007/12/12 東京新聞

2008年2月25日 (月)

<序章 大国の思惑>3.排出権ビジネスで席巻 EU

 欧州連合(EU)の温暖化対策のカギは、緑豊かな住宅街にあった。ベルリン西部の森「グリューネバルト」近くのドイツ連邦環境庁排出量取引局。百二十人のスタッフが、独企業約千八百社の「口座」を管理する。

 「ここで新たなビジネスチャンスが生まれているのです」。同局のエンノ・ハルダース産業設備部長は強調した。

 その仕組みはこうだ。京都議定書で二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガス排出量を一九九〇年比で8%減らす目標を定めたEUは、各加盟国ごとに目標を配分。EU最大の排出国ドイツは21%減の責任を負った。

 この国別目標を各国は細分。発電所や工場など主要施設ごとに上限枠を排出権として定めた。これを超えれば一トンあたり四十ユーロ、来年からは百ユーロの罰金を科す厳しさだ。

 一方、各企業は余った排出権を売ることができる。その市場として二〇〇五年に始まったのが欧州排出権取引。「口座」とは各企業の排出権残高のことだ。取引にはEUの約一万二千社が参加。〇六年の取引額は前年の三倍の二百四十億ドル(約二兆六千億円)で全世界の取引量の八割に。独東部ライプチヒにある「欧州エネルギー取引所」のアイレーン・ヒーケ広報室長は「今後も市場は毎年20-30%で成長するでしょう」と話す。

 排出削減がカネに直結したことで、EUでは環境産業が急成長する。中でも風力発電は議定書が締結された九七年以降、EU全体で発電量は十倍に拡大した。

 この排出権取引の枠組みを、EUは世界に広めようとしている。十月二十九日、リスボンで「国際炭素取引協定」の調印式が行われた。EUと米国の九州、カナダ二州が連携し、EU方式をモデルに取引ルールの世界標準化を目指す。式にはシュワルツェネッガー米カリフォルニア州知事もメッセージを寄せた。ブッシュ政権が京都議定書に背を向けるなか、EUはその足元を切り崩す。

 世界標準を握ると「環境への優しさ」を格付けすること自体がビジネスになる。独西部ケルンの検査会社「テュフ・ラインラント」。同社が売り出すのが排出削減関連の認証だ。CO2排出量の測定や太陽電池などの検査も手がける。「京都議定書関連では、アジア向けサービスも既に提供しています」と同社。日本、中国、韓国などアジア各国に拠点を展開する。

 六月の主要国首脳会議(ハイリゲンダム・サミット)で、英仏独は気温上昇を二度以下に抑える目標を示して連携、「五〇年までに現状から半減検討」の合意を米国にのませた。そしてEUは独自目標として、二〇年までに九〇年比20%削減を掲げた。

 地球の未来を“錦の御旗”に、EUの環境覇権が進む。 (ベルリン・三浦耕喜)

 <メモ>二酸化炭素(CO2) 太陽からの熱を地球に封じ込め、地表を暖める温室効果ガスの一つ。気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の報告では、温室効果ガス全体の70%超がCO2とされている。1700年ごろは大気中の濃度が280ppmだったが、2005年には379ppmに上昇。産業革命以来の石炭など化石燃料の大量使用や森林伐採が原因とされる。

出展 2007/12/19 東京新聞

2008年2月24日 (日)

<序章 大国の思惑>2.米国 内圧受け 変化の兆し

 「世界大恐慌、第二次世界大戦、人類の月着陸。今の米国民にとっての挑戦は、気候変動問題だ」。米大統領選の民主党最有力候補のヒラリー・クリントン上院議員は十一月五日、アイオワ州での演説で強調した。

 ヒラリー氏は温室効果ガスを二〇五〇年までに80%削減すると提言。ほかの同党候補のオバマ上院議員、エドワーズ元上院議員らも独自政策を打ち出している。

 ニューヨーク・タイムズ紙の八月の世論調査によると、73%が気候変動を「脅威」と回答。相次ぐ大規模自然災害やゴア前副大統領の取り組みなどから、おっとり構えていた米国民の意識も大きく変わりつつある。

 問題はブッシュ大統領だ。九月、ワシントンで開催された主要排出国会議での最大の関心は「ブッシュ大統領は本当に変わったのか」だった。

 ブッシュ大統領は今年一月の一般教書演説で、今後十年間でガソリン消費量を20%削減すると宣言。六月の主要国首脳会議(ハイリゲンダム・サミット)では二〇五〇年までに温室効果ガスの排出を半減させるとの努力目標を容認。加えて、主要排出国会議の開催を提唱し、「米国は気候変動問題で主導的役割を果たす」と言い切った。

 経済への打撃につながると義務的削減に難色を示し、ポスト京都の新たな国際的枠組みづくりに慎重な構えだったブッシュ政権が「変化」の兆しを突然、見せた。

 ただ、この変化が本物とは言い切れない。主要排出国会議で、米国は各国が温室効果ガスを削減するためにどんな取り組みができるかを示し、どれだけガスを削減できるかを計算してはどうかと提唱。欧州連合(EU)の主張のように、削減の長期目標を義務付けるのではなく、やれることをやろうという姿勢だ。

 困難な数字を義務付けても実現できなければ意味はないし、排出量を急増させている中国、インドが枠組みから離脱してしまう危険もある。義務化を嫌がる米国の本音は実は、何も変わっていない。「やる気」を見せたのは米国の考え通りに枠組みをまとめるため、主導権を握りたいということだ。

 もっとも米国が義務化を拒否し続けられるかどうかは別だ。ウィスコンシン、ミネソタ、アイオワ州などの州知事連合は排出削減の数値目標を定めた上で、排出権取引のための「キャップ・アンド・トレード」導入を目指すことで合意。他の五つの州連合も義務的意味合いの強い数値目標の導入を主張している。

 「国民、州レベルで気候変動問題の深刻さはかなり認識されている。米国の政策にも大きな変化が出るだろう」。ミシガン大学(大気科学)のジョイス・ペナー教授はこう予言した。  (ワシントン・小栗康之)

<メモ> キャップ・アンド・トレード 企業などに二酸化炭素を排出できる上限を設け、排出量が余ったり、不足した分を取引所を通じて融通する仕組み。排出枠を上回った企業は、排出できる権利(排出権)を買って穴埋めする。逆に下回った分の販売もできる。欧州連合(EU)は2005年から開始。日本は経済的負担の増加を恐れる産業界などが反対している。

出展 2007/12/9 東京新聞 

<序章 大国の思惑>1.対立の構図 議論“先祖返り”を警戒

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先進国、途上国それぞれの思いが交錯するCOP13の会議場=インドネシア・バリ島で(蒲敏哉撮影)

 「わが国は今すぐにでも京都議定書を批准する用意がある」

 バリ島での国連気候変動枠組み条約の第十三回締約国会議(COP13)が始まった三日、オーストラリア政府代表団がこう発言すると、各国政府代表団から割れるような拍手が起こった。そんな中、苦虫をかみつぶすように沈黙する一団があった。米国政府代表団だ。

 議定書から離脱していた米国、豪州。豪州が批准することで、世界最大の二酸化炭素排出国、米国だけが離脱国となる。

 劣勢にあるかのような米国だが、ポスト京都に向けては日本と強力にタッグを組む。実は、これまでの国際交渉では三つのグループが常に対立軸を生み出してきた。日米、ロシア、豪州など主要九カ国による「アンブレラグループ」、「欧州連合(EU)」、発展途上国からなる「G77プラス中国」だ。

 京都議定書の発効で日本は、二酸化炭素削減の数値目標設定に熱心なEUと一時歩み寄ったが、ポスト京都の議論では、その流れが十年前の対立構図に“先祖返り”を起こしつつある。

 日本政府代表団は「削減数値は政治的な判断であって科学的根拠がない。次はそれぞれの国の事情を判断しながら実効性ある内容にしたい」と説明する。その主張は米国のスタンスと合致する。

 こうした動きに国際NGOは「共通の削減目標を決めた“キョウト”の理念をないがしろにしている」と反発する。

 対立構図の再現の中、新しい紛争要因も加わってきた。近く米国を抜いて世界最大の二酸化炭素排出国となる中国が削減義務を負うのか。中国政府代表団は「削減義務は条約の中で先進国が負うべき。中国は自主的に取り組むが、国連の枠組みとは別」とけん制する。

 途上国グループに属するスーダン政府代表団は「中国はわれわれからみれば先進国と同じ。途上国も豊かさと貧しさで二極分化している。中国にはきちんと削減義務を負ってほしいが、それを会議の中で発言することは難しい。あの国は怖いから」とグループ内での意見対立を明かす。

 米国政府代表団は非難を受けながらも強気の構えだ。「世界銀行など途上国援助に向けた金融機関に一番出資しているのは米国と日本。私たちが主導権を持つのは正当な理由からだ」と主張。

 今会議の主題は、ポスト京都に向けた「バリロードマップ」(行程表)への議論をスタートさせることだが、議論が京都会議以前の状況に戻り、中国問題が会議の決裂要因になることに警戒感を強める国は多い。

 スーダン代表団メンバーはこう訴える。「キョウトは単なる議定書ではなく、温暖化問題に人類が取り組むキーワード。日本はこの言葉を銘記して臨んでほしい」

 (ヌサドゥア=インドネシア・バリ島=蒲敏哉)

                                    ◇

 温暖化問題をめぐり、地球規模で論議が交わされている。人類史上、一丸となっての取り組みは前例がない。しかし、経済利害が絡む難題。せめぎ合う各国事情を追う。

<メモ>ポスト京都 京都議定書が定めていない2013年以降の国際的な温暖化対策の枠組みのこと。13年までに合意、発効させる必要があるため議論が本格化している。京都議定書から離脱した米国や、二酸化炭素排出量が増えている中国、インドなども参加し、被害を最小限に食い止める方策で合意することが大きな課題になっている。

出展 2007/12/8 東京新聞

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都立水元公園 2010年5月3日

  • ベニシジミ
    気温28℃久々のいい天気です。ツマキチョウを観察しに行きました。

都立水元公園 2009/8/15

  • 20090815_291
    今回は写真のみです。お楽しみください。

都立水元公園 2009/7/14

  • 講師紹介3
    2009年7月20日 立正佼成会葛飾支部壮年部主催の自然観察会をタカエコと大野文恵さん(小説家・野草研究家)と事前調査した一部です。

都立水元公園 2009/4/4 桜

  • 都立水元公園 2009/4/4 桜3
    2009年4月4日の都立水元公園です。

都立水元公園 2008/12/01

  • ムクロジ
    比較的暖かな日で、風も無く観察しやすかったです。

都立水元公園 2008/9/11

  • 蓮田
    曇天で後に降られました、気候としては涼しくてすごしやすかったです。いよいよアオマツムシが昼間鳴きだしました。

都立水元公園 2008/8/12

  • コサギプレート
    2008/8/12の水元NOW

都立水元公園2008/7/16

  • チョウトンボ
    2008/7/16の水元公園です。

☆地球のふところで生命に出逢う

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日野市楽しい環境講座2008第3講座

  • Img_0129
    今年で3回目のお招きです。より充実した内容で現状の地球環境問題をビジュアルで紹介し、エコ仲間を増やせる講座にできたと思います。  2008/7/27 講座概要(スケジュール) http://www41.tok2.com/home/takaeco100/hino.html 当日レジュメ http://www41.tok2.com/home/takaeco100/hino1.html 日野市ホームページ http://www.city.hino.lg.jp/index.cfm/1,html 日野市環境講座 日野市たのしい環境学習講座 http://www.city.hino.lg.jp/index.cfm/1,45622,170,1608,html

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