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2010年8月7日 コゲラの会都立水元公園夜間観察会

  • お祭り状態
    暑い夏です。水元公園は夜を迎え風が心地よくなりましたが、林の中は湿度が高かったです。残念ながら昨年に続いてのノコギリクワガタ観察にはいたりませんでしたが、クツワムシの大量発生を確認できました。東京23区内ですよ。

環境浄化植物

  • 2010/5/10
    環境浄化植物「サンパチェンス」を一人でも多くの人に知ってもらうため、ここではサンパチェンスのことをちょっとだけ詳しく紹介していこうと思います。

第二回エコツーリズム

  • Park2odaiba_019
    2010年3月28日に実施された第二回エコツーリズムミステリーツアー(浜離宮庭園とお台場第六台場)のカワウ探求ツアーです。

第一回エコツーリズムin水元公園

  • Img_8958
    水元公園で行われたタカエコ・橋本プロの自然観察会の写真集です。

2009 かつしかっ子探検隊

  • Takasagowoodstock2009_017
    2009/10/10 荒川河川敷自然公園、天高く馬肥ゆる秋、秋空の下、かつしかっ子探検隊(葛飾区環境部環境保全課主催)が開催されました。 講師は、タカエコ(福岡清治郎)とプロ自然案内人の橋本浩基さんです。 当日のプログラム ・植物たちの越冬戦略 - くっき虫を探してみよう -  コセンダングサ・アメリカセンダングサ・オオモナモミ等多数 ・秋の虫観察  コオロギ・バッタ類、カマキリ等 ・秋のギフト  六つの部屋のある箱にグループ毎に色々な自然の贈り物を詰め込みました。

2009年8月8日 コゲラの会都立水元公園夜間観察会

  • ウスバカミキリ
    コゲラの会に講師として招かれたタカエコ。午後三時よりクヌギの木にトラップを仕掛けます。果たして結果は?

スプリングエフェメラル

  • アズマイチゲ
                       

わたしにできること

  • 省エネ家電の導入
    身近な工夫から新エネルギーを使用した大きな提言まで、エコカルタも含めて収録してあります。ぜひ、今から実行してください。

東京23区秋の鳴く虫観察会

  • カネタタキ
    東京23区内でも十数種の鳴く虫を楽しむことができます。 聞きなしは、習うより慣れろで、場数を踏むしかありません。 生息環境、住み分けを知っていればこの半分はわかります。 頭上の樹木にいるマンション族、これはアオマツムシだけです。 腰から頭くらいの中層の住人、これらは、カンタンとカネタタキだけです。残りのほとんどが地面にいるジベタリアンです。 秋の夜長をお楽しみください。

タカエコ映像集

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地球を救え!

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事業者の環境への取り組み

都会のナチュラリスト入門講座ー土手・街のバッタたち

  • スズムシ
    バッタ・コオロギ・カマキリinTokyo23区

タカエコの都会のナチュラリスト養成講座・野鳥編

  • オシドリ
    都会の身近な自然を通して、一人前のナチュラリストに養成します ホームページトップに戻る時は、左上部のhttp://takaeco1.cocolog-nifty.com/をクリックして下さい!

タカエコの都会のナチュラリスト養成講座・虫たちの越冬戦略編PART1

  • アケビコノハ
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タカエコの都会のナチュラリスト養成講座・街路樹編

  • ハナミズキ
    都会には、たくさんの街路樹があります。二酸化炭素の削減はもちろん、防火の延焼防止や交通事故を防ぐ誘導木として、また、騒音の緩和にも利用されています。何といっても私たちを楽しませてくれるリラクゼーション効果最高の贈り物です。 ホームページトップに戻る時は、左上部のhttp://takaeco1.cocolog-nifty.com/をクリックして下さい!

タカエコの都会のナチュラリスト養成講座・食い物編

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    さあ、春間近です。春になると都会でも食べれる野草が採れます。ちょつと足を伸ばせば更に、おいしく食べましょう。食べれるものは何でも扱います。 ホームページトップに戻る時は、左上部のhttp://takaeco1.cocolog-nifty.com/をクリックして下さい!

タカエコの都会のナチュラリスト養成講座 むしたちの越冬戦略 PART2

  • クロナガオサムシ
    タカエコの都会のナチュラリスト養成講座 むしたちの越冬戦略 PART1には、本来51枚の写真が掲載してありましたが、サーバーとの相性が悪く、全部反映されませんので、こちらに半分移しました。 サムネイルの写真の上をクリックするとそのむしにいけます。 ホームページトップに戻る時は、左上部のhttp://takaeco1.cocolog-nifty.com/をクリックして下さい!

タカエコのナチュラリスト講座ー知ってて欲しい帰化動物たち

  • ワカケホンセンインコ
    多くの移入種が、帰化動物となって生態系に脅威を与えている現状を理解しましょう。 タカエコトッブページへは、左上アドレスをクリック!

都会のナチュラリスト入門講座ー都会のセミ事情

  • 羽化殻
    都会(東京23区)のセミは6種類 何がいるのかな? 2008年近況 5月の低温・多雨を受けて、アブラゼミ・ミンミンゼミが数を減らしています。湿地の好きなニイニイゼミは逆に数を増やしています。 ツクツクボウシも例年より一週間程、早く出ています。 出前講座の受付は、以下まで! takaeco1@w5.dion.ne.jp 2008年度は満杯でお受けできません。来年の予約は承ります。

動物たちの事件簿・生態系編

  • ハリネズミ
    生態系のピラミッド 底辺が狂ったり、最上部がいなくなったりで崩壊の危機。 見て、実証してください。 報告は、以下へ。 takaeco1@mcn.ne.jp

生物たちの事件簿

  • ツマグロヒョウモン
    人為的な行為によって、各地で様々な事件が勃発。

エコカルタ

  • グリーンコンシューマー
    WG 使使 WG

世界一不思議な場所・東京都上野不忍池

  • キンクロハジロの一団
     世界一不思議な場所、それは、東京都台東区上野の不忍池。 人々が、冬に渡来した冬鳥の鴨やユリカモメに餌付けをして、すっかり彼らは、警戒心を無くし、人間に媚びることで生活しています。 関連ページ http://takaeco1.cocolog-nifty.com/blog/2007/04/post_76bc.html

屋上緑化 -『ストップ! ヒートアイランド」

  • ガイアの夜明けより
    この100年で東京の平均気温は3.0℃上昇した。

サンゴ白化現象

  • ブダイとサンゴの関係
    サンゴ白化現象(はっかげんしょう)とは

首都圏近郊桜の名所

  • 千鳥ヶ淵
    東京近郊の桜の名所 サムネイルをクリックして下さい ホームページトップに戻る時は、左上部のhttp://takaeco1.cocolog-nifty.com/をクリックして下さい!

環境先進国

  • Pasta
    欧州を中心とする環境先進国のお話

ごみ問題

  • 携帯電話のリサイクル
    富士山がなぜ「世界遺産」の指定をうけられないのか? それは、「ごみ」が原因なのです。

ごみ問題

柴又小学校総合学習の時間

2007年 かつしかっ子探検隊

  • ムラサキツバメ
    葛飾区環境部の企画で区内の小学校のエコクラブをサポートするのが「かつしかっ子探検隊」。色々な企画でその道の専門家を招いて、隊員をサポートします。

街並みウォッチング

  • 街並みウォッチング終了
    知らない町を五感を使ってそぞろ歩き。

  • 森の木と牡蠣の養殖の関係
    地球上に存在する水の量約14億キロ立米のうち、海水が96.5%、淡水は2.5%で、陸地表面にある水(表面水)は10万キロ立米で、全水量の10,000分の1以下。

2007年 中央区環境講座

  • 2008年7月3日の講座1
    2007年8月18日の講座風景

葛飾区・自然環境レポーター・50の生物指標

  • ヒヨドリ
    2008年 葛飾区自然・環境レポーター研修 講師 タカエコ 環境カウンセラー 福岡清治郎 2008年9月1日 19:00 葛飾区ウィメンズパル二階視聴覚教室 ・50の指標生物 ・動物たちの事件簿 ・わたしのできること 2時間 http://www.city.katsushika.lg.jp/kurashi/141/014163.html

地球崩壊 - 人類への警鐘 -

  • UCLA サットン教授の講義
    2008年2月6日よりタカエコの小説が始まりました。不定期更新ですが、ご購読お待ちしています。

Google Earthの学習利用・講座利用の考察

  • フードマイレージ
    Google Earthの小中学校の総合的な学習の時間、多岐にわたる授業への活用、市民講座・環境講座への利用など、活用方法を考察していきます。新しい展開と手法なので、概略を紹介しますが、データが蓄積され次第、詳しい記述を書き足していきます。

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変わる富士

2008年8月 4日 (月)

商社大手、欧で太陽光発電に積極投資 助成制度が追い風

Tky200808030276 三井物産がスペインで買収した太陽光発電事業=スペイン・カタルーニャ地方

 総合商社大手が、欧州で太陽光発電事業への投資を急いでいる。太陽光で発電した電力を、有利な条件で売れる助成制度を活用。環境意識の高まりを追い風に、日本に先行して拡大する成長市場で長期的な収益の柱に育てるねらいだ。

 三井物産は7月末、30%を出資する英投資組合を通じ、スペインのカタルーニャ地方で約100キロワットの発電設備を買収した。将来的には1460キロワットまで発電量が増え、約380世帯の電力を賄えるという。

 欧州では、太陽光発電による電力を電力会社などが割増価格で買い取ることを保証する「フィードイン・タリフ」(固定価格買い取り制度)が普及している。火力など既存の発電より割高な太陽光でも利益を出せるようになり、発電量が1メガワット(1千キロワット)を超える「メガソーラーパーク」の建設が相次ぐ。

 日本の商社各社は従来、国内メーカーとの取引を中心に太陽光発電の原材料調達から発電パネルの販売までを幅広く手がけてきた。経験の蓄えが、海外での太陽光発電事業でも生かせると見込んでいる。

 住友商事は5月、スペインのカナリア諸島で9メガワット規模の太陽光発電に乗り出すと発表した。総事業費は約85億円で、08年後半の操業開始を目指す。

 伊藤忠商事も5月、太陽光発電設備の開発を請け負うノルウェーのスカテック・ソーラー社へ13億円を出資。今後、ドイツやチェコ、ブルガリアなどで大型ソーラーパークを建設して販売する事業を始める。10年には、1年間で130メガワット規模の販売量を目指すという。

 「低炭素社会」を目標に掲げる日本政府も今後、太陽光発電への後押しを強めることが見込まれる。各商社は海外での経験を近い将来、国内へ「逆輸入」出来るとみて、電力会社などへ働きかける構えだ。(斎藤徳彦) Asashi.com

タカエコの提言

 まず、太陽光発電、電力の量り売り、そして、電力を貯蓄という三点を考える。太陽光発電に関しては、現在のゴビ砂漠にすべてひきつめれば地球の需給量の120%をまかなえると言われている。可能か、可能である。国際的なプロジェクトが立てば、砂漠との戦いだけで、しかし、別にここに設置する必要はない。

 設置に対して安価であれば民生部分の導入は加速する。新規分譲に対して助成と義務化も必要だろう。

 それに加え、電力会社の買い上げが、着実に、差別無く、電線の配備整備費用の自己負担などを国が手助けすれば相当数が参加する。

 電力の貯蓄の問題点は、未だに解決されていない。これに関しては、タカエコは特集を組むと思う。弊害もまだまだ疑問有りだが、有効なエネルギー供給源であることには違いが無く、ソーラーの無限のエネルギーをどれだけ活用できるかが今後の課題である。整備されている電線の利用、償却年数の保障など、問題は山積しているが、日本国政府は、今後、この問題に関して世界の模範となる主導性を発揮すべきで、関連産業に対するイニシアティブをとるべきで、商社のように右から左に流すという問題ではない。今後の主要産業になるのは間違いない。

タカエコ小 タカエコ Q タカエコ

2008年2月12日 (火)

(5)人との共生探る時期

樹海ツアーで溶岩洞くつを歩く小学生たち(10月25日、山梨県富士河口湖町で)=秋山哲也撮影

 木漏れ日が差す樹海を、千葉県から訪れた小学6年生十数人が歩く。木のチップを敷き詰めた遊歩道は、幅2メートルほどしかない。

 山梨県富士河口湖町の青木ヶ原樹海は、3000ヘクタール。標高1000メートルを超える富士山北西ろくに広がる。864年の貞観噴火で噴出した溶岩を厚さ3~5センチのコケが覆う。その上に、ツガ、ヒノキなど針葉樹がむき出しの根を張る。

 「土がない樹海では、原生林がコケの水分を頼りに生きている。コケを踏めば、木も死んでしまうことがある」。ツアーを主催するNPO「富士山エコネット」のインストラクター、幅義則さん(43)がクギを刺すと、知らずにコケを踏んでいた子供が、慌てて足を遊歩道に戻した。

 樹海へのツアーが始まったのは1980年代。それまでは、住民がマキ拾いや、キノコ採りに入る程度だった。自然ブームで人気を集め、富士山エコネットのツアーには2006年のシーズン(5~10月)中、120の学校・団体の1万8520人が参加した。5年前の1・5倍を超える。県によると、ツアーは20団体ほどが主催し、年間4~5万人が歩く。

 「コケが踏まれ、なかったはずの道ができている」「樹木に赤いペンキで目印が付けられている」。03年ごろ、地元住民らの苦情が県に相次いで寄せられるようになった。

 県はツアーを主催する団体と協議して04年7月、ガイドラインを作成。ルートを外れず生き物を踏みつけない、1団体の参加人数は20~25人に制限することなどを定めた。富士山エコネットの三木広理事長は「環境意識を高めるエコツアーで自然を荒らす愚は避けたい。小さなことから自然を守ることが私たちの役目」と話す。

 今夏の登山シーズン。過去最高の35万人余が山頂を目指した。5合目から上では42軒の山小屋が、登山客をもてなす。

 食堂には、電子レンジで温めたレトルトパックの牛丼やカレーが並び、冷蔵庫には冷えたビールもある。バイオトイレは、汚物を分解する微生物の適温に保たれている。どの山小屋でも、快適な生活を支えるのは軽油を燃料にした発電機だ。

 静岡県側の6合目にある宝永山荘は収容人員約80人。比較的小規模だが、それでも7月から10月のシーズン中に、軽油190リットル入りのドラム缶約20本をブルドーザーで運び上げる。

 環境省モデルで試算すると、宝永山荘だけでも1シーズンに約10トンの二酸化炭素が出ることになる。乗用車1台が326日間通してアイドリングを続けた場合の排出量と同じ。窒素酸化物やばいじんなども出る。

 山小屋の経営者らからは、より環境への負荷が少ない電力会社の電気を使うため、送電線を埋設するなどの改善策が持ち上がったこともある。しかし、国立公園特別保護地区の規制や、落雷の多い条件などがネックで立ち消えとなった。宝永山荘を経営する渡井正弘さん(66)は「環境に良くないので、何とかしたいんだが……」とため息をつく。

 富士山の環境を考えるNPO法人「富士山測候所を活用する会」は山小屋経営者らも招き、太陽光発電や燃料電池など、代替エネルギーを検討するシンポジウムを来春にも開く計画だ。

 浅野勝己理事長は「気候変動に伴う変化から、人との共生のあり方まで、富士山の環境を幅広い視点で考える時期に来ている。シンポジウムを、その契機にしたい」と語る。

 富士の環境を次代に引き継ぐ取り組みは、足元から始まっている。(この連載は、甲府支局・前田遼太郎、地方部・高倉正樹、河合正人が担当しました)

(2007年11月10日  読売新聞)

2008年2月11日 (月)

(4)遠望復活、喜べぬ理由

103キロ離れた東京・日暮里の富士見坂から望む富士山。空気の乾燥する11~2月の晴天の朝がきれいに見える(10月28日)=高倉正樹撮影

 東京都武蔵野市の静かな住宅街。成蹊学園の4階建て校舎の屋上に立つと、マンション群の先に富士山が浮かぶ。学園では44年間、歴代の理科教諭が1日も欠かさず観測を続けている。

 83キロ離れた富士山が肉眼で見えた日数は、1965年の22日が最低で、70年~90年代は50日以上で推移。99年以降は、100日を超える年も相次ぐ。現在観測を担当する宮下敦教諭(47)は、「明治初期に東京・本郷から観測された記録に近づきつつある」という。

 朝焼けに染まり始めた北東の空に、豆粒ほどのシルエットが浮かんだ。手前に熊野灘が広がる。

 三重県に住むアマチュア写真家の京本孝司さん(56)、仲賢(まさる)さん(56)のコンビは、台風一過の2001年9月12日、322・9キロ離れた和歌山県那智勝浦町の小麦峠(標高900メートル)で富士山を初めてとらえた。この最遠望記録は、今も破られていない。

 富士山はどれくらい遠くから見えるのか――。火付け役は、筑波大付属高校(東京都文京区)の田代博教諭(57)が、パソコンで標高や地球の丸さを計算して作った「富士山可視マップ」だ。昨年末、八丈島で撮影に成功するなど、未確認だった地域からの報告が続く。田代さんは「最近は、遠くからよく見えるようになった」と実感している。

 高度成長期の68年、大気汚染防止法が制定されると、空気の汚れは改善に向かった。ただ、成蹊学園の宮下さんは、富士山が見えた日数が最近10年に急増した理由を、「ヒートアイランドに伴う湿度低下が影響している」と推測する。学園で測る年平均湿度が、50年間で5%下がったことに鍵があるとみるからだ。

 湿度の高い夏場は「もや」が発生しやすく、好天時も視界を妨げる。しかし、地表を覆うアスファルトや車・エアコンなどの排熱が都会の気温を上昇させるヒートアイランド現象で空気は乾燥し、湿度が下がる。富士山がよく見えても、手放しでは喜べない。

 富士山まで23キロの静岡県富士市役所で昨年度、頂上からすそ野までの山全体が見えたのは3日に1回だった。雲ひとつない快晴で、隣の富士宮、御殿場両市ではくっきり見えるのに、富士市からは見えない日もあった。製紙工場などの排煙が上空を覆う「富士スモッグ」が原因といわれる。

 そこで市は、富士山が見えづらくなる5~10月に見える日数を、現在の17日から8年後に33日まで増やす目標を掲げた。02年から工場の煙突撤去費の3分の1を県と市で補助し、114本のうち24本を撤去するなど対策を進める。

 大気観測に最もふさわしい場所。それは、富士山そのものだ。周囲の汚染に影響されにくい独立峰は、遠くから運ばれてくる上空の汚染物質を正確に測れる。

 ごつごつした岩肌に囲まれた富士山頂の旧気象庁測候所で今夏、窓からチューブを突き出して大気を集め、硫酸や煤(すす)の濃度を分析する試験観測が行われた。ターゲットは、工業発展が著しい中国など東アジアから偏西風で運ばれてくる有害物質だ。

 マウナロア(米)やユングフラウヨッホ(スイス)など他国の3000メートル級観測所は、連携して越境汚染の監視を強めつつある。しかし、富士山頂では、研究費不足で通年の観測はまだできない。土器屋由紀子・江戸川大教授(環境化学)は「世界中から“アジアの監視塔”の役割を期待されている。富士山も監視網に加わるべきだ」と話す。

(2007年11月9日  読売新聞)

2008年2月10日 (日)

(3)わき水浪費、突然の枯渇

尾中さんの養鱒場には、地下水をくみ上げるパイプがあちこちに延びる(10月25日、静岡県富士宮市で)

 標高1030メートル、山梨県富士吉田市の浅間神社近くに「泉瑞(せんずい)」と呼ばれる池がある。昨年12月、細い管を通じて絶え間なくわき出ていた水が突然、一滴も出なくなった。

 江戸時代は富士山の登山者が体を清め、今は水道の源泉の一つ。汚染防止に覆いをかぶせた池から細い管が地面の上へ延び、誰でも天然水をくめた。市によると、地下水の水位低下が原因で、今も回復していない。

 富士山の広大なすそ野では、雪解け水が清らかなわき水をはぐくんできた。その水が今、各地で危機にひんしている。

 養殖ニジマスの生産量が年1500トンと日本一を誇る静岡県富士宮市。尾中裔真(すえまさ)さん(67)の養鱒(ようそん)場では、深さ8メートルからくみ上げた地下水が、人工池に流れ込んでいる。水温は14度。手を入れると、ひんやりと冷たい。

 池の脇ではポンプ13台が24時間稼働している。120万匹が泳ぐ池に、1日3万トン前後の地下水をくみ上げるためだ。月50万円の電気代は痛いが、尾中さんは「水の供給が止まれば、30分でニジマスのほとんどが死に絶える。きれいな水は生命線なんです」。

 富士宮市や業界団体などでつくる地下水対策協議会によると、同市を含む富士山西南側のわき水は、1955年に1日あたり177万トンあった。しかし、減少傾向が続き、2006年は79万トン。わき水の枯渇を補うため、養鱒業者はポンプでくみ上げざるを得ない。

 富士養鱒漁協の組合員らは6年前、市郊外にブナ・ケヤキなど13種計4000本の広葉樹を植え、「にじますの森」と名づけた。広葉樹の自然林は、積もった腐葉土が保水力を高め、「天然ダム」の働きをする。スギなど針葉樹林の拡大で、この機能が失われつつあることも、水の枯渇に拍車をかける。毎年のように草刈りに汗を流す岩城善宣・常務理事(55)は「森林を元に戻すためのささやかな試み」と言う。

 静岡県は、高度成長期に進出した製紙・パルプ工場などが大量に取水し、わき水が枯渇したとみる。県は77年、枯渇が危ぶまれる地域で取水パイプの口径を制限したが、抜本的な改善にはなっていない。最盛期に60以上の養鱒場がひしめいていた富士宮市だが、今は17軒を残すのみとなった。

 同じようにわき水の恩恵を受ける静岡県三島市は、中心部に小川が流れ、水車や噴水の涼しげな音が響く。しかし、市立公園「楽寿園」の小浜池では平均水位が61年の144センチから低下し続け、97年には池の底からさらに213センチ下までしか上がらなかった。豊かに見える川も、工場で取った水の一部を戻してもらい、かろうじて水量を保つ。

 市は「すそ野の田畑がコンクリートの宅地になり、雨が地下に浸透しなくなった」と話す。そこで、市民団体「三島ゆうすい会」は「まずは市内でできることを」と、雨水を下水道に流さずに地中に逃がす「雨水浸透ます」の普及に取り組む。市も最大6万円を補助し、昨年度までに一般家庭524か所に設置された。

 三島市など富士山周辺は、全国で水道料金が最も安い地域でもある。水質が良く、最低限の浄水設備で済むためだ。三島市民1人が1日に使う水は378リットル(04年度)と、全国平均の314リットルを大きく上回る。

 「富士の雪解け水は豊富にあって当たり前、と思い込んできた。水を浪費する暮らしを、足元から変えなければいけない」。ゆうすい会の塚田冷子会長(72)は訴える。

(2007年11月8日  読売新聞)

2008年2月 9日 (土)

(2)上昇続ける「森林限界」

ピノノワールを収穫する組合員たち(10月13日、山梨県富士河口湖町で)

 富士山北ろくの河口湖畔にある畑の一角に、濃い紫色に熟したブドウの房が揺れていた。山梨県富士河口湖町で10月中旬、赤ワインの原料となる「ピノノワール」が収穫された。地元の子供たちも手伝い、丁寧に摘み取った。

 「果樹王国」の山梨だが、同町では10年前には見られなかった光景だ。標高870メートル前後。冷え込みが厳しく、果樹栽培には適さないとされてきた。ブドウ作りを試みて失敗した農家もあった。

 同町の年間平均気温は1948年に10度を超えたことがあったが、9度台が当たり前だった。ところが、89年以降は一度も10度を下回っておらず、最近は11度を超える年も珍しくない。

 遊休農地活用と観光資源発掘を模索していた町は94年、寒冷地に比較的強いというブルーベリーの栽培を試みて成功した。ブドウ、サクランボと広げ、2002年には地元農家によるブドウ生産組合を設立した。

 約2ヘクタールの畑で収穫されたブドウから生まれたワインは、「河口湖ノワール」として売り出されている。堀内維貞組合長(81)は「最初は半信半疑だったが、温暖化に後押しされて夢が広がった」と話す。

 標高2500メートルの5合目付近で山腹を一周する「御中道(おちゅうどう)」。周辺には、枝が横に伸びたカラマツが目立つ。

 山梨県環境科学研究所(富士吉田市)の中野隆志研究員(植物生態学)によると、樹木が密生する上限の「森林限界」に生えるカラマツの特徴だ。強風を遮る樹木もない厳しい環境にさらされ、まっすぐ生育しないためだ。

 ところが、実際には御中道から約100メートル上まで樹木が密生、森林限界は徐々に上がっている。中野さんは「森林限界の上昇は、温暖化で加速された可能性がある」と話す。

 ふもとから見上げる夏の東斜面は、日の出とともに、岩肌が絵の具を塗りつけたような赤に染まった。画題として知られる〈赤富士〉。長くて2分のショーだ。

 「緑が上へ延びている気がする。いつか赤富士が見られなくなる日が来るのだろうか」。20年以上、富士を撮り続けている富塚晴夫さん(60)もこう感じる。森が上がれば、赤く染まる岩肌の面積は減る。

 森林限界をはるかに超えた山頂近く。大小の溶岩が転がり、生命の存在を否定するかのような風景の中で、コケが溶岩に張り付くようにして生きていた。

 ここには、ほかに南極でしか確認されていないバクテリアとコケの共存関係がある。バクテリアの一種のらん藻はヤノウエノアカゴケに付着し、適度な温度と湿度を保つ。コケは、らん藻が死んだ際に放出する窒素を養分に生きる。静岡大の増沢武弘教授(植物生態学)が7年前に発見した共存関係は、気温が低く養分に乏しい環境が生み出した。

 らん藻の付着したコケは黒く変色する。ところが、今年8月に登った増沢さんは黒いコケが減ったことに気付いた。増沢さんは「山頂付近が暖かくなり、環境が穏やかになって、コケとらん藻の共存が崩れているのでは」とみる。

 ふもとのブドウ畑から、山頂のささやかなコケの営みまで、植物の生態は変わりつつある。100年後の富士はどうなっているのか――。日本一の孤峰は、温暖化の影響を見る格好の指標でもある。

(2007年11月7日  読売新聞)

2008年2月 8日 (金)

(1)温暖化、解ける永久凍土

富士山の斜面に温度計を埋める静岡大の学生たち(9月5日、5合目で)=前田遼太郎撮影

 スコップを手にした静岡大の学生らが、標高2500メートルの富士山5合目付近から3776メートルの山頂を目指した。平らな場所を見つけては、地表を覆う溶岩などを50センチほど掘り、温度計を埋める作業を続ける。頂上まで計200個が埋められた温度計は、地温を20分おきに記録する。

 山頂の真下には、一年中解けない「永久凍土」の層がある。静岡大は8、9月、静岡県の委託で6年ぶりとなる凍土調査に着手。結果は、1年後に出る。

 永久凍土が徐々に解けている――。国立極地研究所(東京)に、富士山の温暖化を物語るデータがある。

 1976年の永久凍土の下限は南側斜面で標高3200メートル前後だったが、2001年までの25年間で約300メートル上昇。北側斜面でも2800メートルから約100メートル上がったとみられる。

 北極圏など極地に存在する永久凍土。国内では富士山のほか、北海道・大雪山系と北アルプス・立山で確認された。富士山では、地中50センチ~数十メートルにあるとみられる。標高が高くなれば地温は下がるが、永久凍土がある地点では地温の下がり方が急激だ。その変化で、永久凍土の下限がとらえられる。

 76年からの25年間で、山頂の平均気温は年に0・038度のペースで上がった。特に冬場(12~2月)は0・064度。このペースで100年たつと、6・4度も上昇する計算だ。極地研の藤井理行(よしゆき)所長は、「この7年間で温暖化は加速しており、南斜面の永久凍土の下限が上がっているのは間違いない」と言う。

 西側斜面の「大沢崩れ」では全長2100メートル、最深150メートルにわたって溶岩などが崩落、大規模な土石流が絶えず発生している。硬軟の層が重なっているために崩れやすく、京都大の水山高久教授(砂防学)は「季節によって凍結と融解を繰り返すようになれば、土壌は不安定になり、浸食が加速するだろう」とみる。

 凍土の融解は、山の姿を変えてしまうかもしれない。

 ふもとの山中湖ではかつて、全面結氷する1か月間でスケート靴を履いた子どもたちがはしゃぎ回り、公式大会も開かれた。富士山噴火で誕生した富士五湖の一つで、面積は約6・8平方キロ。湖面標高は981メートルあり、冬は厚さ30~50センチの氷で覆われていた。

 人口6000人規模の山梨県山中湖村は、数多くの選手を輩出した。富士急監督として橋本聖子、岡崎朋美両選手らを育てた長田照正さん(58)も、幼いころは友達と湖上を滑るのが日課だった。

 しかし、湖は1984年を最後に全面結氷しなくなった。22年ぶりの全面結氷で沸いた2006年も、1週間たたないうちに解けた。長田さんは「湖はスケート人生の原点。ふるさとの競技人口も減り、大切な文化を失った気分」と話す。

 湖畔で貸しボート屋を営む高村徳江さん(55)の倉庫には、100基余りの「ワカサギ小屋」が眠る。釣り人が木製の小屋で暖を取りながら、氷の穴からワカサギを釣る姿は、風物詩だった。最盛期には20~30店が小屋を貸し出したが、湖が凍結しなくなってほとんどの店が廃棄した。

 「小屋を処分してしまったら、湖が二度と凍らないと認めてしまうような気がする」。高村さんの目に涙が浮かんだ。

 温暖化を始め、様々な環境や気候の変動は富士山にも及び、山を取り巻く人々の営みも変わりつつある。

(2007年11月6日  読売新聞)

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