今年もか!長崎・対馬沖で大量のエチゼンクラゲ
網に入り込むなど漁業に深刻な打撃を与えるエチゼンクラゲが長崎・対馬沖で大量に見つかり、巨大化した群れが3年ぶりに鳥取県沖に流れてくる恐れが高まったとして、鳥取県は7日、各漁協や境海上保安部を交えた緊急の対策会議を開いた。
過去には網を揚げようとした底引き網漁船がクラゲの重みで転覆する被害も起きているが、被害防止の“決定打”は見つかっていない。漁業者は「昨年の燃油高に続いて、今度はクラゲか」と戦々恐々としている。
この日の会議には、漁協関係者や県水産試験場の職員、鳥取海上保安署長ら約20人が出席。県の担当者が、対馬沖で今月、傘の直径が15~30センチのエチゼンクラゲが多い日には約2000匹確認されていることを報告した。海流に乗って鳥取県沖では8、9月には大量漂流が続く恐れがあり、その頃には80~100センチ、重さ100~200キロにまで成長しているという。
エチゼンクラゲは前回、05、06年に大量発生。県内でも定置網漁が大打撃を受け、県沖合底曳網漁協の生越日出夫会長は「底引き網漁でも、クラゲのいない海域を探すのに一苦労。網を揚げてもクラゲを取り除くのに時間がかかり、魚も傷んで漁にならんかった」と振り返る。
02年8月には、岩美町沖で底引き網にクラゲが大量に入り、重みで小型漁船が転覆、船長が海に投げ出され、約4時間後に救助される事故も起きた。
会議では、ワイヤで編んだ網を2隻の船で引き、クラゲを切断したり、定置網に魚を誘導する網の目を大きくし、クラゲをすり抜けさせたりする対策も紹介された。
しかし、ワイヤの網は作業で船体を傷めるほか、駆除目的の航行となるため燃油負担が大きいのが難点。目の大きい改良網も、結局は漁獲が減るため、普及が進みにくいという。
大量発生の原因は、中国の経済発展に伴う東シナ海の富栄養化などが指摘されているが、よく分かっていない。県水産課は「改良網の普及支援や処理費の補助で漁業者の負担を減らしたい」としている。
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