日光杉並木を遊歩道化、枯死防止へ数十年構想…栃木県
国の特別天然記念物、特別史跡に指定されている日光の杉並木(栃木県日光市)を自動車の振動や排ガスから守り、後世に伝えるため、栃木県は、杉並木の舗装をはがして自動車を通行止めにし、遊歩道化を進める方針を固めた。
通過車両用のバイパスの整備を進める。数十年かかる遠大な構想だが、ルートの検討も始まっている。
日光杉並木は、徳川家康の側近、松平正綱が家康をまつった日光東照宮の参道に、1625年から20年以上かけて杉を植えたのが始まりとされる。日光街道(国道119号)を中心に計37キロ・メートルに及び、世界最長の並木道としてギネスブックにも登録されている。
しかし、1961年度には約1万6500本あった杉は近年、枯死が目立つようになり、2007年度には約1万2500本にまで減った。400年近くたって樹勢が衰えているほか、自動車が通行する際の振動や排ガスの影響が大きいとみられている。
県県土整備部ではまず、宇都宮市と東照宮を結ぶ日光街道約19キロの舗装を撤去する考え。一部区間は既にバイパス化されているが、残りについてもバイパスのルート検討を始めた。杉並木保護のため、広く根を張れるよう盛り土で地面をかさ上げしたり、空洞のコンクリートブロックを埋め込んだりといった工法もすでに試験的に行っている。
県教委文化財課では「多額の費用と数十年という時間がかかるだろうが、何とかして地域の文化財として将来に引き継いでいきたい」と話している。

























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