ゾウガメ殺しの島に根付く環境教育
ガラパゴスで最も面積が大きいイサベラ島。ここで、ショッキングな話を聞いた。
子ガメの体重を量り、成長の様子を記録する「ゾウガメ友の会」の子どもたち=ガラパゴス諸島イサベラ島で、恒成利幸撮影
ダーウィン研究所や国立公園局が懸命に保護を進めている野生のゾウガメが、違法に捕獲され、いまも食用になっているというのだ。
同研究所によると、犠牲になったゾウガメの数は、判明しただけで03年に38頭、04年に40頭にのぼる。
イサベラ島の山間部では、昨年も、なたで切り裂かれ、空っぽになったゾウガメの甲羅が見つかった。いずれも島内に住む人のしわざらしい。地元には今も「ゾウガメを食べると精力がつく」と信じる人々がいる。
こうした状況を変えようと、ダーウィン研究所は00年、8~17歳の子どもを対象にした「ゾウガメ友の会」をイサベラ島につくり、環境教育に取り組んでいる。
メンバーの子どもは現在47人で、年々増えている。国立公園局が増殖している子ガメについて、各自が1頭ずつ「親代わり」を務める。子ガメには自分の気に入った名前をつけ、定期的に甲羅の長さや体重を測定し、成長を見守る。
「子ガメはおとなしくて、とてもかわいい。5歳になるまで育てれば、ほかの動物に襲われる心配はありません」と、会員の女の子ガブリエラ・カブレーラさん(13)は言う。バルビと名付け、5年間担当した子ガメは、昨年10月に無事、自然の中へと戻された。
会員の子どもたちは、海賊による乱獲や外来動物による圧迫など、ゾウガメ受難の歴史をストーリーにした演劇にも取り組み、地域住民らの啓発にも一役買っている。
ガラパゴスの自然の貴重さは、世界的には有名でも、住民にはまだまだ十分に理解されていない。ゾウガメ殺しが続くのも、そのせいだ。
友の会の運営を担当するダーウィン研究所イサベラ支部のマルタ・ベリスさん(38)は訴える。
「国立公園局が監視を強化しても、24時間すべての場所を見回るのは無理でしょう。それより、住民の意識を変えることの方が大切です。島の自然こそが、私たちの本当の宝物。そのことを、次の世代に伝えたい」=おわり(山本智之)
Asashi.com
ダーウィン研究所
http://contest.thinkquest.jp/tqj1998/10083/island/darwinlab.html
NPO法人 日本ガラパゴスの会

















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