ジレンマ
まず、地産地消の意味合いとその有効性は、ご理解いただけたと思う。
私の友人は、銀座一丁目に住んでいる。彼は、歩いて某有名デパートで世界の産物&日本の名産品、しいては築地市場で世界各国の海産物を手にできる。
一見歩いて買い物に行ったという環境配慮行動の一部に見えるが、その実、世界一とされる日本のフードマイレージの多大な貢献者である。その上に、お米にもこだわりがあり、新潟県十日町産のコシヒカリしか食べない始末である。地産地消しようにも彼の周りには、東京ブランドの野菜と豚肉、江戸前の魚介しかない。しかも、これらは、生産者の顔が見える、いわゆるブランドなので、私たち庶民の口には到底はいらない。
ブランド農作物、肉類・魚類は、地域活性化の起爆剤だ。東国原、宮崎県知事はマンゴを一個一万円のブランド果物にした。夕張メロンや山形のさくらんぼ、東南アジアの富裕層向けのイチゴとブランドは数えられないほどある。青森県大間のまぐろだって、相当マスコミの影響で価格が跳ね上がっている。大間で捕られなくても、その南100km離れた岩手で捕られたものでも、大間のラベルを貼ってあるだけで、同時に出されたら味の違いに気がつく者はどの位いるのだろうか。
一昨年、伊豆を旅した、伊豆のお土産は干物と相場が決まっている。しかも、あじ、大体が5尾で千円、しかし、中には十匹以上入って千円で売られているのがある。これは、東南アジアからの冷凍アジの干物なのだ。フードマイレージから言ったら、なんとばかげた品物なのだ。
話を元に正すが、ようは私たちの財布と胃袋が地産地消でまかなえない現状にあるということである。しかも、この財布と胃袋がやっかいである。飽食の世代の現日本人が、おいそれと江戸時代のような食生活になるはずもなく、高すぎるものは、敬遠するに決まっている。
農家・水産関係者・食肉・鶏卵に携わるすべての人々に恩恵があり、しかも、庶民の財布と胃袋を満たしてくれ、日本の食糧自給率をあげる政策・国政、あなたは、思いつきますか、輸入品に対抗できますか?
フードマイレージ、地産地消を語る私の大きなジレンマです。
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